俺は今、憤っている。への応援コメント
亜咲加奈 さん、素敵な作品を読ませてもらいました!
ありがとうございます!😊
◇物語の展開やメッセージ◇
『赤い烏』は、歴史の重みと個人の心情を巧みに織り交ぜた、静かに燃え上がるような作品やったわ!🔥
語り手の視点を通じて、権力の移り変わりや忠誠の葛藤が描かれていて、その心理描写が圧巻! 特に「赤い烏」という象徴的なモチーフが、時代の不確かさや主人公の運命を暗示するようで、読み進めるごとにグッと引き込まれたで。
過去の栄光と現在の屈辱、そして最後に訪れる決断。
この流れがめちゃくちゃ美しく、切なく、読後にじんわりと余韻が残る作品やった……!✨
◇キャラクター◇
主人公の心理描写がめちゃくちゃ丁寧で、まるで彼の心の中に入り込んだような感覚になったわ!🌿
長年仕えてきた主君との信頼が崩れ去る過程、己の忠義をどこまで貫くのか、その揺れる心……読んでるこっちまで息が詰まるような緊張感を覚えたわ。
使者の描写もリアルで、「この空気の張り詰めた感じ、めっちゃ歴史のドラマやん……!」って思ったで!📜
◇文体と描写◇
ウチ、この文体めっちゃ好きやわ!✨
簡潔やのに、情景や心理がぐっと伝わってくる表現が多くて、気づいたら一気に読み終えてた!
例えば「汗がにじみ出る」とか「烏の色が赤か黒かわからない」とか、細かい描写がすごく効果的で、作品の雰囲気を際立たせてるな~って思った!🌞
◇テーマの一貫性◇
「烏」が象徴として何度も登場するのがめっちゃ印象的で、物語全体に不穏な空気を漂わせてたな~。
それが最後の決断につながる伏線になってるのも見事やし、読者に「この赤い烏って結局何やったんやろ……」って考えさせるのがまたええ感じ!🦅✨
◇総評◇
『赤い烏』は、歴史の流れに翻弄される人間の姿を、詩的で奥深い文章で描いた素晴らしい作品やった!
読むほどに引き込まれるこの世界観、ウチ、大好きやわ~!💖
主人公の心理描写の細やかさ、象徴的なモチーフ、緊張感のある展開……どれもほんまに秀逸で、読後にじわじわくる余韻がたまらん!
🌸 亜咲加奈 さん、素敵な作品をありがとうございました!
これからも応援してます!📖✨
ユキナ(甘口)💞
作者からの返信
ユキナさん(コピペ係つよ虫さん)、さっそくありがとうございました。とても嬉しいです。
ユキナさんの自主企画に参加したことをきっかけに、作品を通して伝えたいことは何か、伝えたいことを読者に伝えるために書くべき情報は何か、読者に無理なく作品に入ってもらえるようにするにはどの場面から書けばよいかを考えるようになりました。参加したあとの作品は、いつも読んでくださる方からも、「うまくなった」「一本のドラマを見終わったようだ」との感想をいただけるようになりました。
応援ありがとうございます。
こちらこそこれからもよろしくお願いします。
つよ虫さん、お疲れ様です。心より感謝申し上げます。お体大切に、ご無理なさらずお過ごしください。
俺は今、憤っている。への応援コメント
陸遜の話があるということでエッセイから飛んでまいりました。
呉の都督といえば、周瑜、呂蒙、魯粛、陸遜と、それぞれ毛色の異なる智将が活躍したというイメージがありますが、魯粛までと陸遜とでは、少し待遇が違っていたというのは薄っすらとですが知ってはいました。
陸遜の話という事なので、きっと対蜀の煌びやかな部分の話なのだろうと思って読み始めたら、まさかの老害孫権との確執の話だったとは!
一本取られたなというのが率直な感想です。
三國志には英雄が数多おりますけど、陸遜の晩年は有名な将のわりにあまり語られる事がないですものね。
最後の部分の憤懣の表現がまさに怒りの焔という感じですね。
非情に楽しめました!
作者からの返信
ありがとうございます。
楽しんでいただけまして光栄です。
陸遜といえば、北方謙三氏の三国志で、血尿を出し胃液を吐きながら耐え続け、劉備を撃退した場面が印象に残っています。
孫権のセリフを原文から翻訳しながら、孫権という男の甘えが、清廉な陸遜をむしばんでいったのだと思い、無念でした。
俺は今、憤っている。への応援コメント
チラシの裏から陸遜の物語があると知り、拝読させていただいたわけですが…圧倒されました。衝撃という意味合いでは、個人的には御作「曹魏の男」を超えています。
亜咲様の足元にも及ばない知識しかない私でさえも、後継者問題に端を発した陸遜の最期は、不遇に思えて仕方ありませんでした。
ただ同時に、長い年月が盟友双方を変え、いがみ合ってしまう事態もまた歴史では散見されるので、こうしたものだよなぁとは思っていたんです。
そんな日和った傍観を軽く凌駕する、苛立ちが怒りだと自認する描写に、文字通り息を呑みました。指し挟まる烏を次第に気にしなくなっていく様子、そして憤怒に身を委ね、ふっ、と途切れる様な結末。どれもこれも堪りません。
高い熱量もそうなのですが、どろどろとした感情然り、反芻される過去然り、亜咲様の描く人物には紛れもなく血が通っているんですよね。きっと三國志への愛がそうさせているんでしょうね。
珠玉の名作でした。「曹魏の男」同様、これは三國志履修者には必読です。
作者からの返信
ご感想ありがとうございました。
人物に血が通っているとのお言葉、嬉しい限りです。
陸遜について掘り下げたいと以前から考えており、彼を主役としました。
年表を作り、彼や孫権の言葉は、インターネット上で正史原文を探し、翻訳アプリなども活用しながら自分で訳しました。
孫権の、陸遜に対する信頼が甘えとなり、陸遜をむしばんでいくようすには心が痛みました。
今後はこの作品を超える物語を書けるよう、精進します。
ありがとうございました。
俺は今、憤っている。への応援コメント
亜咲さんー!
無学ゆえ的確な感想が申し上げられなくて本当に申し訳ないのですが、とにかくスミヲ賞おめでとうございます!!本当おめでとうございます!٩(>ω<*)و
作者からの返信
縦縞さんー!
こ、こちらこそありがとうございましたm(__)m
ありがとうございました……!!!
言葉が思い付きません、申し訳なく思っております。
編集済
俺は今、憤っている。への応援コメント
亜咲加奈さん、初めまして
すみませぬ……
私の知識不足により、三国志を把握できていません
三国志と三国無双は教養としてやっておくべきでした。
調べてみたのですが、
陸遜はだいぶ人気の武将のようです。
美貌であり、その半生を孫呉に捧げながら、心変わりした晩年の孫権に捨てられ、二宮の変に繋がったという。策士でありながら、孫権に対し不義理は働かなかった人……。
戦国時代だと誰に当たるのでしょう……。竹中半兵衛……石田三成……真田幸村……この辺りが放逐されたら陸遜の境地に立つでしょうか。
歴史は難しいです。
半兵衛、三成、幸村、だれが放逐されても、三者三様の感情になると思います。
だから陸遜の境地に立つには、三国志を熟知してないとダメ。
く、悔しい~っ!!
憤っていたならばあやつら全員……投げ込んでやったものを!今、憤っている、汗をかいている、暑い、熱い、暑い、熱い、暑い、熱い、暑い、熱い!
人生のどん詰まりで激しく燃えるこの怒り。
一体になれたら、どれほど燃え上がったことでしょう。
三国志と三国無双は教養としてやっておくべきでした。
レビューをお返ししようと思ったのですが、
知識不十分で感想を書くのは却って不義理ですので、
心苦しいですが意味不明なコメントのみになってしまいました……
歴史を書ける希有な方であると思います。その素晴らしい創作活動を応援しております……!!
※追記
スミヲさん賞、受賞おめでとうございます!!
ずっと歴史作家って読める人限られてて孤独なんだなって思ってたので、亜咲加奈さんが認められてあづまも嬉しいです!!
作者からの返信
あづま乳業様、はじめまして。
読んでくださいまして、ありがとうございます。
歴史ものは、読み始めるまでもハードルが高いし、読み進めるのもハードルが高いと思います。
陸遜の怒りを感じていただきまして、お礼申し上げます。
私も勉強しながら書きました。
御作、素晴らしかったです。
励まし、ありがとうございます。
応援しております。
俺は今、憤っている。への応援コメント
コメント失礼します。
三国志は…、申し訳ありません、あまりよく分からないのですが、ただ、この語り手となっている男のこれまでと、次第にふつふつと湧いてくる怒りが、これでもか、というほどに伝わり、巧みな心理描写に圧倒されました。
間に挟む鳥の描写も今の状況から逸らしてみたり、自分を重ねたりして、上手いなぁと思いました。
最後は悲しい終わり方でしたが、一人の男の人生が勢いと共に伝わってくる不思議な感覚を味わえました。ありがとうございました!
作者からの返信
コメントありがとうございます。
陸遜の怒りが伝わったとのこと、嬉しいです。
「巧みな心理描写」とおっしゃってくださいまして、感謝します。
実際に、この物語の時期の元号が「赤烏」であったことから、それにちなんだ描写をしました。
陸遜の人生を味わってくださいましたこと、お礼申し上げます。
俺は今、憤っている。への応援コメント
コメント失礼します。
前作『雨音が消えた夜』も大変楽しませて頂いたのですが、私の知識不足で下手なことを申し上げられないと黙って通り過ぎてしまいました。申し訳ありません。今回も素晴らしかったです。陸遜と孫権の栄華と二宮事件へと至る不協和音がとてもわかりやすく描かれていて、その怒りに身体が燃え上がるようでした。(間違った解釈をしていたらどうぞ笑ってやってください)タイトルでもある赤い烏の使い方と回収の仕方もお見事としか言いようがありません。
このような本格的な歴史小説をテーマに合わせて書けてしまうことに毎度驚嘆しております。間違いなくこれは夏であったと私は感じました。(諏訪野様のコメントで地理的な意味でも、夏を追求されていたことを知り震えました。)
このような稚拙なコメントしか残せずお恥ずかしい限りなのですが、好きな気持ちが少しでも伝わればと筆を取らせて頂きました。素晴らしい作品を読ませて頂き、本当にありがとうございました。
作者からの返信
しぇもんごさん、コメント、ありがとうございました。
このように詳細かつ丁寧な感想を頂戴したのは初めてで、たいへん恐縮しております。
私は長く曹魏の物語に特化して書いてきましたものですから、孫呉の物語はまず、史書を読み込み知識を得ることから始めました。孫権の晩年の二宮事件なども、史書ではそのような呼び方をしておらず、「陸遜伝 」にはただ単に皇太子たち二人の役所に分かれて役人たちが争ったとだけ記されていました。
陸遜を主役に据えたのは、個人的に掘り下げたい人物であったことと、彼が劉備と戦った時が暑気の頃だと、三国志演義に記載されていたからです。将軍たちからの出撃要請に耐え、劉備たちの疲弊を待ってから総攻撃をかけたという史実に感じるところがありまして、ちょうどお題も「夏」だったものですから、この作品を書きました。
そして今回は、申し訳ありませんが、三国志の知識をある程度お持ちの方々を読者に想定して書いております。そのため原文にも当たり、独自の解釈を反映させました。
本格的な歴史小説とのお言葉、大変嬉しいです。自信がつきました。
お気持ち、伝わりました。
ありがとうございました。
お体に気をつけてお過ごしください。
俺は今、憤っている。への応援コメント
三国志は少しだけ漫画で……(しかも横山版ではない……)という知識量ですが、楽しませて頂きました。
稲穂が描かれてから、それが終盤に向けて意味を深めていく描写が素晴らしいと思いました。
あの方からあの男へ、主君への忠誠が憎悪へと移り変わっていく様子、そして主人公が迎えた末路。
非常に読み応えのある作品でした。
亜咲さん、ありがとうございました。
作者からの返信
ご感想ありがとうございました。
三国志についてよくご存じない方にも読んでいただけるのはとても嬉しいです。応募した甲斐がありました。
未来屋さんの、さいかわ葉月賞応募作品を拝読しました。フェスの会場はもしかしてあそこかな?などと想像しながら読みました。アマネのあの一言にドキッとしましたが、若くみずみずしい雰囲気が大変良かったです。
ありがとうございました。
俺は今、憤っている。への応援コメント
お初にお目にかかります。
陸遜という人が、どういう末路だったか知らなかったので、より新鮮に感じられました。
まさかこんな最期だったとは。
そして、それに至る心情を、一人称のおかげで、読んでいるこちらもシンクロさせられました。
面白かったです。
ではではノシ
作者からの返信
こちらこそはじめまして。亜咲加奈と申します。
正史の原文には「遜憤恚致卒」とだけ記載があります。
「(陸)遜は憤恚(ふんい)し卒(しゅっ)すに致る」と私は読みました。もしかしたら違うかもしれません。
「陸遜は怒り、死に至った」と、私は訳しました。
陸遜の死の真相は私にもわかりません。
俺は今、憤っている。への応援コメント
亜咲加奈さま
こんにちは。
歴史上の人物をじっくりと掘り下げるのには、独特の難しさと面白さがありそうですね。これだけの話をまとめ上げるだけの確固たる知識をお持ちだということがもうすごくて、ためいきが出ました。
三国志は子供のころにマンガでざっと読んだことしかなく、その時代背景や人物相関がほぼ頭にありません。それでも、孫権に疎まれた陸遜の虚脱感、そしてそこから吹きあがった憤りが迫ってきました。いちど気づくとその怒りはますます勢いを増し、ついには自分を燃やし尽くしてしまう。末路へ向かうその激しさには鳥肌が立ちそうです。
拝読させていただき、ありがとうございました。
また、拙作『おちる』に素敵なレビューコメントをお書きくださり、こちらもありがとうございました。
作者からの返信
佐藤さん、こちらまでお越しくださいましてありがとうございます。
佐藤さんの作品はほんとうに読み味わう醍醐味を感じております。方言がなくてはならない要素で、作品が描く世界が垣間見えた時は登場人物に同化したようで、生々しく感じました。まるで実話のような暗さでした。
レビューが内容に合致しているかどうか不安でしたので今ほっとしております。
今回、タフな創作現場を体験しました。そうしてできた作品に寄り添ってくださいまして嬉しいです。
重ね重ねありがとうございました。
暑いのでお体お気をつけください。
俺は今、憤っている。への応援コメント
こんにちは、今回も楽しませて頂きました!呉は他の二国に比べて南国の印象があるので(南中は別ですが)、夏のお題に呉の話を持ってきたのはうまいなあと。
荀彧の場合はあくまで漢を立てて曹操が魏公に昇ることに反対した事から自害を強要されたともいわれていますが、陸遜の場合は徹頭徹尾孫権にのみ忠誠を誓っていたわけで、それだけに孫権に疎まれたことに対する憤りがひしひしと伝わってきます。それにしても晩年の孫権は本当に迷走していますね、後嗣問題は名君の目をもくらませるのか…袁紹よりはましですが、曹丕を選んだ曹操には遠く及びませんね。曹植には気の毒でしたが…そのような意味では諸葛亮が健在だったころの蜀は、劉禅をいただいていたとはいえ、まとまっていて幸せだったのかも。三国の軍師たち、三者三様ですね。
陸遜大好きなので、取り上げて頂き嬉しかったです。ありがとうございました!
作者からの返信
いつもお世話になっております。
今回も詳しいご感想ありがとうございます。
私も孫呉の中では陸遜が好きです。彼が劉備と戦った季節も暑かったとの記述が三国志演義にあるので今回の題材としました。
やはり真剣に小説を書くことに向き合うことができるのは「さいかわ賞」だけだと思っておりますので、今回も参加した次第です。
孫権も孫権で、周泰に対するエピソードなど、面白く興味深い人物だと受け取っております。後継者問題は三国志では難しいものを感じますね。
俺は今、憤っている。への応援コメント
陸遜が憤る気持ちの表現に圧倒され、終盤に向かうにつれて鳥肌が立つ感覚がありました。熱や汗という言葉がしきりに登場しますが、読んでいて感じたのはひたすらに冷え切った思いでした。
三国時代というと、黎明期や三国鼎立の頃ばかりが有名ですが、末期の頃も掘り下げるべき物語があるかもしれないと感じました。ありがとうございました!
作者からの返信
お読みくださいまして、また、物語を真摯に読み込んでくださった応援コメントをお寄せくださいまして、誠にありがとうございます。
陸遜は、我慢と忍耐と責任感でできあがっている人です。孫呉のために誠心誠意尽くしてきたにもかかわらず、晩年の孫権が判断力を欠いたために不遇をかこち、孫権の後継者争いにまきこまれるかたちで流罪となった人です。彼の具体的な死因を正史は明記しませんが、この小説で書いた最期も十分可能性があったのではないかと考えています。
三国時代末期も、魏の曹髦が司馬昭に対しておこした反乱や、諸葛誕の反乱、蜀の滅亡にかかわる姜維や鍾会のうごきなど、ドラマに満ちています。小説の題材の宝庫であると個人的に思っております。