第6話 顔合わせ
先ほどのダッシュで疲れたためリビングで休んでいたら寝ていたようだ。
「「ただいまー!」」
女性二人の声がした。
「おかえりー」
とりあえず返事をしたが、名前が分からない。
「修、部屋から出て大丈夫なの」
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どうやら元の佐藤修は女性を嫌っていたため長い間部屋にこもっていたようだ。
原因が分からず説明のしようがないため、記憶喪失であることにして、この世界や自分たちのことを教えてもらった。
俺こと佐藤修は明峰高校の一年生であるが、現在は不登校。
家族構成は母、俺、妹で人工授精により生まれたことで父親はいない。
母は佐藤 灯(あかり)、義妹は愛(あい)という名前で中学三年生のようだ。
記憶喪失だと伝えたときに母親は少し悲しんでいたが、愛は一緒に話せるようになったため、むしろ好意的に捉えてくれた。。
男性の社会的地位は低く、犯罪にも巻き込まれることが多いため、改善を願う声も多いが、なかなか進まないのが現状らしい。
家族には話してくれなかったらしいが、元の佐藤修が不登校になったのもこの辺りが関係していそうだ。
「とりあえず母さんは夜ご飯を作るね」
「りょうか~い」
「よろしくお願いします!」
お腹が空いているし、何が食べれるのか楽しみだ。
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