第5話 不穏な気配
外に出ようと思い、玄関の靴をみたら男性用以外にも、女性用の靴らしきものが何足かあった。昼間だし、家族は学校や会社に出かけているのだろうか。
やや疑問を胸に残したまま、家をでた。
外に出てみると気持ちのいい快晴であることがわかった。
比較的過ごしやすい温度や湿度で、春や秋ぐらいに感じる。
とりあえず家の周辺をぶらぶら歩いてみる。
昼間であるためか出歩いている人は少ないが、ほんとに女性しか見当たらない。
さっきからネチネチとした視線をすごい感じる。
女性が視線には敏感と言っていた意味が今ならよく分かる。
まあ、自分は見る側であったが.....
歩いていくとコンビニを見つけた。名前は読み方が分からなかったが、外装は某セブソやファミ丸と同じ感じだ。
入ろうと思うが、気のせいじゃなければ、さっきから尾けられている。とりあえず中に入って撒くか。
「いらっしゃいまっ!?」女性店員がびっくりした顔で見てきた。
一応ペコリとお辞儀だけしておく。ざざっと店舗の中を見たが、内装もしっかりコンビニだ。
特に買いたいものがなかっため、尾けているらしき人が棚で見えなくなった瞬間に店舗を飛び出した。
「はっはっはっは」
幸いなことに追ってきてはいないようだが、尾けられる経験がないため普通に怖かった。
家に着くと安心したからか冷や汗が出てきた。次は顔を隠そうかな。
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