貞操観念逆転世界の現実

ほけきょー

第1話 痛み

俺は社畜サラリーマンこと佐藤修。

もうすぐ40歳を迎えるが、彼女いない歴=年齢である生粋のチェリーボーイだ。

小学、中学、高校、大学と「彼女はいつか出来るだろ。。」

と甘い考えで過ごしており、何も行動しなかったのがこの結果だ。

風俗にも行ってみたいとは思うが、なかなか勇気がでない。


今日もいつも通り残業して深夜1時を回っている。

「労働基準法はどうなってんだ、、」どうにもならないと思いつつも

愚痴がこぼれてしまう。世間は金曜ということで土日休みを謳歌しようとしてると

思うと、ひどく虚しくなってきた。

「どうせ明日、明後日も呼び出されて出勤させられるんだろうな。。」

嫌な考えが頭に浮かんできたが気にせず帰り道を急ぐ。


「ただいま~」

誰もいないがつい声にだしてしまう。

誰からも返事が返ってこないことに一抹の寂しさを感じつつ、

2LDKの自宅に入った。


今日で12連勤目だ。

いつもなら歯磨きをしてから寝るが、今日は歯を磨く気力もなくベッドに倒れこんだその時、心臓が締め付けられるような鋭い痛みを感じた。

「これはやばい」と思い、必死にスマホを探そうと手を動かすが、見つからない。

激しい痛みに襲われながら、体の感覚が失われていくことを感じた。

「しにたくない」と思いながらも意識を手放した。




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