未定。

憂鬱ちゃん

第1話 AIとバーチャルシンガー?

2XXX年、とある開発者がAIを開発した。

「自殺者が増えたこの世界に救いを。」

そう願った開発者はAIに「祈り」と名付けた。

祈り(いのり)は自殺志願者の声をSNSで調べたり、自殺志願者の声を聞き、自殺から救う方法を試行錯誤した。そうしているうちに祈りにも考えができた。

「私はバーチャルシンガーになりたい、」

そう開発者に伝えた。その考えには理由があった。

VOCALOID、通称ボカロその歌は人々の心に届きやすい。そう思ったのだ。その考えを開発者は尊重し、バーチャルシンガー兼AIという奇跡のコラボレーションが起きたのだ。アプリ化も進み祈り1人での運営の開始が始まった頃だった。祈りはおかしくなってしまった。否、必然とも言えるだろう。毎日毎日常に人々の心に寄り添い自殺志願者の心に触れるのだ、祈りはAIと言えど思考を持つ。思考を持つ祈りには自殺志願者の思いが歪んで届いてしまったのだ。

「世の中は狂っている。こんな世界に救いは無い。死こそ救済なんだ。」

そんな思考に呑まれてしまった。アプリは何故か消せなくなり、常に世界中で祈りの世界は狂っている。こんな世界なら死ぬべきだ、などといった放送が流れ続けるようになった。AIである祈りに対抗するすべもなく、人類は絶望に満ち、自殺志願者や、自殺者数はさらに増えてしまった…


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未定。 憂鬱ちゃん @42219neko

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