悪魔の鍛冶師の御令嬢

シンゴペンギン🐧

第1話 阿修羅という鍛冶師

この世界の果て。

あらゆる生物が進化し凶悪な魔物達がいる。

あらゆる種族が足を踏み込むことが出来ない。

絶界と呼ばれる場所。


ありとあらゆるこの世界における魔法とスキルという能力。そしてレベルという概念があろうとも

けして生半可な実力では踏破できない魔境。



「転生者か、お嬢ちゃん」


赤い和装を身にまとい、190センチに細身のどこか無表情の美丈夫。紅い瞳に整った顔立ち。腰には1本の鞘にしまわれた年季の入った刀。


軽装でありながら強者の気配。


「久々に創造神のじじいの連絡があったら俺に子守りか」


目の前の大木にいる赤子に目を向ける。愛らしく黒い髪にクシャっとした笑みを浮かべて眠ってる。


「記憶はまだ封印されてるか、しかし難儀な子だ、この場所に送り出されるとはだがまあ、俺の娘になるわけだ。大丈夫、最高の力を与えよう」


そういうと自身の名を阿修羅となのり白い小刀を取り出す



「しがない鍛冶師の守り刀さ、そうさな、お前さんは黒い宝石のように綺麗になりそうだなあ」


阿修羅は微笑みながら娘となる赤子に伝える



「そうさなあ、お前さんは今日から黒月とよぼう、阿修羅の娘、黒月、美しい黒い月の意味をもつな」


そういうとかかえあげると


「さて家にかえろうか」


そう微笑んだ




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