第15話

11月××日

息子の入院先のM病院へ。手首を切ったものの傷は浅かったらしく大事なく安堵する。眠り続ける彼の手首には、ためらい傷が多く見られ涙がこぼれた。私は息子の何を見ていたのだろうと。傷は浅いが、何故か意識が戻らず医師も困惑している。幸い脳波はしっかりしているとの事。明日も病院に行こう。

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