#9

私、命、今日は彼氏が面会に来る。。。。。。。。。。。。。。。

でも、、、、、、、、、、、、、、、

なんか、、、、、、、、、、、、、、、

うれしくない。




「命、元気だったか。チョコ持ってきたぞ」


「ありがと。でも食べられないって言ってんじゃん」


「あ、わりぃ、わりぃ、忘れてた」


「もーーー」


「あと、他にも持ってきたんだ。手ぇ出してみ?」


「え、やーーーだ」


「ほら、見てみ」


「これって。。。」


「指輪だよ、婚約指輪」


「え、」


嬉し、、、、、、、、、、、、、、、あれ?嬉しくないな。どゆこと?婚約、うれしいはずじゃん?


「ほら、手ぇ出してみ?」


震えながら差し出す。


彼が指輪を着けようと左手に触る。


げ、なんかキモイ、「やめて!!!」


「えっ」


「貰えない。貰いたくない。今日は帰って」


「どうしたんだよ、命。。。」


「いいから、今日は帰って。もう別れる」


「えっ、だって」


「いいから帰って」


「別れるって、どういうこと?」


「別れる、別れる、いいから帰って」


「分かった、今日は帰る。冷静になって考えて」


「もう、別れる」


バタン、言葉が届かぬうちに面会室の戸が閉まった。


あっ、別れちゃった。でもすっきりしていい気分。あれ?彼氏あんなに好きだったのにどうして?憧れの彼氏だったのに。慶応なのに。どうしよう?




「あっ、命さん。彼氏との面会どうでした」


園が話しかけてくる。なんかうれしい。


「別れちゃった」


「えっ、振られちゃったんですか。そうですか」


「私が振ったの。よかったかな。。。」


「あんなに好き好き言ってたじゃないですか?いいんですか?」


「いいの、もう別れたから」


こう言うとなんかすっきりした。


「あの、、、、、、、、、、、、、、、園、、、、、、、、、、、、、、、付き合って!!!!!!!!!!!!!!!」


「え、え、


えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



園の声が病院中に響き渡った。

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