#4 月詠命

私、月詠命、高校三年生


部活もきついし、勉強も分からん


シンロシドーとかどうでもいいし、学校行きたくないと思っていたら入院になった。天岩戸病院?


まあ学校行きたくないし卒業まで学校ぶっちだ


バイトもやめた。。。高校生活で一番楽しかった。悔しい


憧れの先輩、慶応出だって、なんでバイトなんかしてんだろ


玉砕覚悟で告白したら、あっさりOK。これから😍バイトと思ったらバイト辞めることになった


マジ悔しい


一回お見舞い来てキットカットとか置いてったけどそれだけ。手も握らない。それに血糖値制限でチョコ食えないんだけど。まじ悔しい


悔しい、悔しい、悔しい、悔しい、、、、、、、、、、、、、、、


バイトだけ楽しかった高校生活、人生ってこんなもなのかな。。。。。。。。。。。。。。。




入院中に知り合ったおっさん。もう39だって、頭なんか白髪がすごくてなんかばっちい


ハイテンションで他の人と話してたと思ったら、今日は部屋にこもってる。無職だって、子供部屋おじさんかっつーの


かわいそうだからジュースおごってあげた。すげー喜んで土下座までしてる。マジ受けるー


ちょっと話したけど話がちんぷんかんぷん。このおっさん風呂入ってるのかなー。ふけがすごいし、ちょっと臭い。マジ受けー




「ミコトさん」




げッ、話しかけてきた。息が🚬臭い。でもママの匂いだ


ママの匂いなついなー。ちょっといいかも。少し話してみよう




「ママもタバコ吸ってて同じ匂いがするんですが。。。。。。。。。。。。。。。」


「あッ、これはメビウス8mm、ショート、ボックスっていって日本で一番うまいタバコだよ」


「へー、そーなんだ。でも色が違うような。。。。。。。。。。。。。。。」


「ん、そうなんだ。ミリ数が違うのかな、でも葉っぱの部分は同じの使ってるから匂いは同じはずだよ。フィルターでミリ数調整してるんだよ」


やっぱりママと同じ匂いがする。ちょっと落ち着く。もう少し話してみようかな


「ミコトさんは俺みたいのと話さない方がいいよ。不幸が移る。俺この病院だけで20回以上も入院してるんだ。ほかの病院でも入院ひどい」


「じゃ、」


でもママのの匂い、ママの匂い、ママの匂い、ママの匂い、追いかけなきゃ。あッ、行っちゃう。話さなきゃ



「円さん!!!」


「えッ!」


円が振り向く。


「どしたのッ、そんなおおきな声で?」


「少しお話しませんか?」


「いいけど。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。」


「進路悩んでて(ホントはどうでもいいけど)」


「そうなんだ。おれ名工大出て地元で働いてたんだけどいいかな?」


「円さん。大学出てるんですか?すごい。(名工大ってどこ?うちの彼氏慶応なんですけど)」


「今、高校三年生で大学行くか就職するか悩んでて(しばらく家でニート三昧するけどー)」


「よかったら勉強教えるよ」


「お願いします(う・ち・の・か・れ・し・け・い・お・う・な・ん・で・す・け・怒!!!)」


「数学が苦手で。。。。。。。。。。。。。。。」


「高校の時、数学の成績だけはよかったんだ」

「でも私立いけば数学いらないんじゃない?」


「家、お金なくて。。。。。。。。。。。。。。。」


「わかった。国公立行かしたる。何とかしたる」




こうして二人の奇妙な勉強生活が始まった

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