Divine beast

Mにゃん

物語

一つ、とある歴史物語を話そう


君たちは神獣を知っているだろうか?

それは太古から存在する生物だ。

“神”獣とはいうが神でも神の使いでもない

ただ、人智を超え

本来の姿と違う姿になることができる

それだけだ。


人々は彼らを畏れはしたものの敬い

神獣たちも人々をよき隣人として扱った


ある時のこと、

とある王国が神獣を邪神の使いである邪獣として討伐対象とした


ほとんどの人々は生活の身近となっていた神獣を排除することは考えもしなかった


もちろん、

神獣達も最初は人々の善性を信じていた


だが、

とある神獣が殺されたことで事態は急変する


殺された神獣の名はフェンリル

漆黒の大狼で気性は穏やか

何より人と触れ合うのが大好きなひとだった


本来の彼の実力なら

やすやす殺される事はなかっただろう


しかし、王国は彼と親しい人々を人質とし

彼を捕らえた


そして見せしめとして

剣で滅多刺しにして殺した


それを見たほかの神獣は戦慄した


まず、復讐を考えたのではないかって?

いやいや、そんな事を考える余裕もなかったさ。

みんな、あんな残虐なことをした王国の連中に

怯えてしまったからね。


けど、一人復讐を考えた奴がいたな。


ヨルムンガンド

フェンリルの大親友だった。


その彼もあっけなく返り討ちにあって

殺されてしまった。


王国がやった事はそれだけじゃない。


神獣を敬っていた人々を迫害し、

奴隷にしたり虐殺を繰り返していった


その王国は

いつのまにか帝国と呼ばれるほどに成長した


その一方で神獣たちは

だんだん

数を減らし、

姿を消していった。


ある神獣は冒険者と名乗る狂った集団に

殺され

ある神獣は捕まり、死ぬほうがマシなほどの

実験という名の拷問を受け

ある神獣はその希少さから

素材として狙われ

ある神獣は仲間が殺されていくことに

心を病み

ある神獣はそれでも

人と関わるのやめなかった


そして、

新たな物語歴史

人と適度な距離を保っていた神獣と

一人の子供が出会うことによって


動き出す




ん?僕は何者なのかだって?

僕はしがないただの■■語り部さ。

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Divine beast Mにゃん @miyuz0961

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