第5話死亡
迷路の試練を終えた正樹と博人は、再びDEMONの部屋に集められた。部屋には、次のミッションについての詳細が掲示されていた。DEMONが冷酷な表情で説明を始める。
「お疲れ様です。次のミッションの内容はこれです。」DEMONが掲示板を指し示す。「第三ミッションは、アリの巣に入り、そこにいる幼虫を一匹捕獲して戻ってくることです。アリを殺す必要はありませんが、アリの巣に侵入し、指定された幼虫を捕まえることが求められます。」
正樹と博人は、その説明を聞いて互いに顔を見合わせる。アリの巣に侵入するというのは、ただ捕まえるだけでなく、危険が伴う試練だ。
「アリの巣に潜入か…」正樹がつぶやく。「でも、アリを殺さなければならない理由はないよな。」
博人は頷きながら言う。「俺たちはただ、指示に従って幼虫を捕まえるだけだ。アリを無駄に殺す必要はないはずだ。」
ミッションの準備が整い、正樹と博人はアリの巣に向けて出発する。指定されたアリの巣は、巨大な地下の構造物で、入り口には無数のアリが動き回っている。二人は防護服を着て、巣の中に侵入する。
「さあ、行こう。」博人が静かに言いながら、アリの巣に足を踏み入れる。
迷路とは異なり、アリの巣は湿度が高く、空気が重い。壁や地面には、無数のアリが這い回っており、その様子は気味が悪い。正樹と博人は慎重に進みながら、幼虫の姿を探す。
進んでいく中で、正樹はふとアリの巣の奥深くにある部屋を発見する。そこには、目標となる幼虫が確認できる。しかし、その部屋には多くのアリが密集している。
「幼虫は見つけた。」正樹が博人に知らせる。「でも、アリが多いから、どうやって取りに行こうか?」
博人は少し考えた後、冷静に答える。「アリは無駄に殺す必要はないが、我々の目的のために必要な手段を取るしかない。」
正樹と博人は、アリの巣の奥深くに進みながら、次第にアリを無惨に殺し始める。アリの巣の中で、アリが激しく動き回る中で、二人は無情にアリを踏み潰し、体を切り刻んでいく。
アリたちは、その恐怖と絶望の中で群れを成し、抵抗するが、正樹と博人の手によって次々と命を落としていく。幼虫がいる部屋に近づくにつれて、アリの数は減っていくが、その代わりにアリの死体が増えていく。
「これで、ほとんどのアリは倒したはずだ。」博人が言いながら、アリの巣の奥深くまで進む。
正樹は冷静に幼虫を捕まえ、そのまま持ち帰る準備を整える。しかし、その姿はアリの死体で埋め尽くされた地面と、無惨な光景に覆われていた。
ミッションをクリアした正樹と博人は、アリの巣を後にし、指定された場所に戻る。その後、DEMONが待つ部屋に到着すると、DEMONは驚愕の表情で二人を迎えた。
「なんということだ…」DEMONが呟く。「アリを無惨に殺すとは、思いもしなかった。」
正樹と博人は、その冷たい視線を受けながらも、無言で幼虫を差し出す。DEMONはその姿を見て、冷徹に指示を出す。
「ミッションを達成したことは認める。しかし、これから先も油断せず、残酷な現実に立ち向かっていかなければならない。」
正樹と博人は、その言葉を胸に刻みながら、次なる試練に向けて心を引き締める。
正樹と博人は、第三ミッションを終えた後、DEMONから次のミッションの指示を受ける。部屋の壁に映し出された画像には、巨大なスズメバチの巣が木の上にある光景が映し出されていた。
「最終ミッションの内容はこれです。」DEMONが冷たい声で説明する。「このスズメバチの巣を破壊するためには、まずこの木に登り、そこにいるスズメバチをすべて殺さなければなりません。」
正樹と博人はその指示に対し、強い決意を固める。「木の上か…」正樹がつぶやく。「どうやって登
「まずは、木の根元まで行こう。」博人が冷静に応える。「そこから、登る手段を考えよう。」
二人は、指定された場所に向かい、巨大な木の根元に到着する。木の高さは見上げるだけでも圧倒されるほどで、頂上にある巣は雲の中に隠れているように見える。
「これを登るのか…」正樹は、その高さに身震いしながらも決意を新たにする。
「そうだ。まずは道を作ってから登るしかない。」博人が言い、周囲を探しながら作戦を練る。
木の根元から木の幹に登るための作業を始めた正樹と博人。彼らは、工具やロープを使って慎重に登り始める。
「ここから上に登るには、まずはこのロープを使うしかないな。」博人が言いながら、
「うん、慎重に進めよう。」正樹が応え、ロープを掴みながら登り始める。
しかし、木の幹には古い枝や葉が多く、登るのが非常に困難だ。二人は、木の幹を登る中で、数回滑りそうになりながらも、何とか木の中腹まで到達する。
「ここまで来たけど、まだ上が遠いな…」正樹が息を切らしながら言う。「でも、このままじゃスズメバチの巣には到達できない。」
「木の幹を掘って、足場を作るしかない。」博人が提案し、周囲を見渡しながら足場作りを始める。
二人は、木の幹に手を加えながら、少しずつ上に向かって進んでいく。木の上部に近づくにつれて、スズメバチの鳴き声が聞こえてきて、その音はますます大きくなっていく。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます