第4話―来客

「ヴァイ様ー!レイティア様ー!遊びに来たよー!」

「これはこれはジャック様。ようこそおいでくださいました」


ジャック。普段からお調子者だが、その実力は折り紙付きで、魔王側近七騎士―通称7騎士セブンスの1人である。


「こんにちは!2人で剣の鍛錬してたんだ?」

「ええ、魔術師にとって近接は致命的ですから」

「なるほどー!あ、そーだ!ヴァイ様にこれを渡してって言われてたんだった!」


そういってジャックは書簡らしきものを取り出す。


「ふむ、これは……」

「カレン様からの手紙だよ!読んだら王城に来てほしい、だって!」


その時、姉上の目が光った。


「ほう。ヴァイよ、お前何をやらかした?」

「何にもしてないですよ。というか最近は王城に行ってすらないですし、ましてや陛下の拝謁を賜ることなどあるわけないじゃないですか」

「むう。それもそうか。ちぇっ、面白くないなー」

「何に面白さを求めようとしているのです」


そんな姉上とのくだらない問答を交わした後、早速その書簡を開いてみる。


「なっ……」


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