第9話

凜は学校の数学コンペティションでの成功から数週間が経ち、日々の勉強に集中していた。ある日、数学の授業が終わった後、教師である小山先生が彼女に声をかけた。


「凜さん、少しお話ししたいことがあります。」小山先生は温かい笑顔で言った。


「はい、先生。」凜は興味津々で応じた。


小山先生は、彼女を大学の数学研究者、山本教授の元へ連れて行った。山本教授は、大学の数学研究室で活躍する著名な研究者で、凜の才能を以前から注目していた。


「凜さん、実は私たちのゼミであなたのような才能ある学生を迎えたいと考えているんです。」山本教授は真剣な表情で話し始めた。「私たちの研究室では、高度な数学的問題に取り組んでおり、あなたの数学の能力が大いに役立つと信じています。」


凜は驚きと興奮が入り混じった表情で答えた。「大学のゼミに参加するなんて、私にはまだ早いと思いますが…」


「心配する必要はありません。」山本教授は優しく言った。「私たちはあなたの成長をサポートしますし、あなたの興味と情熱があれば、素晴らしい成果を上げることができるでしょう。」


凜はしばらく考えた後、決意を固めた。「参加させていただけるのなら、ぜひ挑戦してみたいです。」


「素晴らしい決断です。」小山先生と山本教授は笑顔で答えた。「来週からゼミが始まりますので、準備をしておいてください。」

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