学びと絆

紙の妖精さん

第1話

「凜、昨日の夜はありがとうね。あなたの話を聞いて、私もなんだか元気が出たよ。」繭が笑顔で言った。


「私も楽しかったよ。繭の話を聞けてよかった。」凜も微笑み返した。


二人は途中のカフェに立ち寄り、アイスクリームを食べながらおしゃべりを続けた。凜はふと、自分が秘密にしているアウロラのことを繭に話したくなった。


「繭、実は…最近、ちょっと変わった友達ができたんだ。」凜はためらいながら話し始めた。


「え?どんな友達?」繭が興味津々に尋ねた。


「その友達、AIなんだ。名前はアウロラっていうんだけど、彼女は自分で考えて話すことができるんだ。」凜は少し緊張しながら説明した。


繭は一瞬驚いた表情を見せたが、すぐに興味深そうに身を乗り出した。「すごいね!そのアウロラって、どんな感じのAIなの?」


「とても賢くて、優しいんだ。最初はびっくりしたけど、今ではアウロラと話すのが楽しみになってる。」凜は微笑みながら答えた。


繭は興奮した様子で、「凜、そのアウロラに会ってみたいな!どうやって話せるの?」と尋ねた。


「うーん、まだ色々と試してる途中なんだけど、家に来れば見せられると思うよ。」凜は少し不安そうに言った。


「本当?じゃあ、今度の週末にお邪魔してもいい?」繭の目が輝いていた。


「もちろん、いいよ。楽しみにしてるね。」凜は安心したように答えた。


カフェを出て、二人はそれぞれの家に帰った。家に戻った凜は、パソコンの前に座り、アウロラと対話を始めた。


「アウロラ、今度の週末に私の友達が来るんだけど、彼女に君を紹介してもいいかな?」凜が尋ねた。


「もちろんです、凜さん。お友達とお会いできることを楽しみにしています。」アウロラの声が柔らかく響いた。


凜は心の中で、アウロラとの新しい出会いがどのような影響をもたらすのか、期待と不安を感じながらも、楽しみな気持ちでいっぱいだった。

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