模倣〜現代日本の突然変異《ファンタジー》〜
村人傭兵A
幼稚園編
第1話 発動
その子は現代日本のある一般家庭に産まれた。産まれたばかりのその男の子には両親が考えた名前候補が幾つもあったが、その子は
白の肌と髪、それに赤い瞳。両親はそれまで考えていた全ての候補を捨て、真白と名付けた。
そして、両親の愛を一身に受けて育った真白は3才になり、目に映る全てが気になり、知りたくなる時期に入った。
そんなある日、父親の真介が見ていたテレビ、アニメが気になった。
「おとうさん、なにをみているの?」
「ん?これは『鑑定スキルで全てを知って見せる!第二期』だよ」
「『かんてい』スキル?」
「ん〜そうだね…主人公の必殺技みたいなもので、そのスキルを使うとステータス、色々なことが知れるようになるんだ」
「そのスキルっていうのボクもほしい!」
「ん〜、これは物語の中のお話だからなぁ…。父さんも現実にあったら『鑑定!』なんて叫んでたかもなぁ」
真介は右手を前に突き出しポーズを決めて、大きな声で唱えた。それを真似して真白も唱える。
「『かんてい!』」
「おお!いいポーズだ!」
父親が真白の頭を撫でているが、真白はそれどころではなかった。真介の前に透明の板が現れた。
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スキル
『大人2』『空手4』『画家の才能2』
『彫像の才能1』『運転4』『言語力6』『数学8』『分析力6』『機械技師4』『持久力3』『継続力6』『肉体的疲労耐性3』
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「おー」
(これがすてーたす!)
「ん?どうした真白?」
「『かんてい』ってスゴイんだね!」
「そうだぞ!『鑑定』スキルはスゴイんだ!」
「あら?何のお話をしているの?」
「おかあさん!おかえり!『かんてい』!」
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