　同時期発売につき、奇しくも前回（第5回）と同じ組み合わせです。

◆『おっちょこドジおねえさん』(6)〈完結〉倉地千尋

　表紙がネタバレ。でも読者はみんな「知ってた」と言うに違いない。笑いと感動の渦巻く年の差ラブコメもいよいよ完結です。

　小悪魔あいりちゃんドジっ子「キャラ」でしたか。しかし、養殖が天然に敵うはずもなく。あんな状況で爆睡できるなほさんの大物ぶりが際立ちます。

　禁断の卒アルを見た直（なお）樹（き）が知った真実。幻滅か!?　と思わせてからのこれはエモすぎる……！　言葉以上の気持ちは物理攻撃で伝えるのがなほさん流。

　一方、待望のかに×きり続編はここで決着か。男装百合は貴重な栄養素の摂取源。

　妄想暴走なほさん。直樹巨◯説は健在だった!?　さらなる勘違いからSMへの流れるような進行は前作みある。「やっぱりこっちだった」じゃないんだわ（笑）。カラーの正しい使い所。ちがわない（鋼の意思）。

　打って変わってなほさん入院。水族館での激突は作者の実話なのがまた……（P◯xivやKindle本参照）。ヒロイン記憶喪失のクライマックス感。重ねてドジが治るという衝撃展開は本作ならでは。

　クールで完璧ななほさんもこれはこれで。過去キャラ総登場もクライマックスあるある。みんなのドジへの信頼が厚すぎですね。最後に頼れるのはヒーローの直樹しかいない！　近年稀に見る熱いタイトル回収でした。

　最終回は表紙バレのウェディング。下の名前で呼び合うかにきりを見逃すな（百合脳）。ビデオレターでドジ対策バッチリかと思いきや、安定のオチ。最後まで楽しませていただきました。表紙裏は新婚生活……ですよね（汗）。

◆『働かないふたり』(33)吉田覚

　すみよさん庭の領有権をめぐって抗争勃発か……!?

　#2130、倉（くら）木（き）さんは環境に置いて行かれない本作最強キャラ。

　#2139、うちにもそのお知らせ欲しい！

　#2153、高（たか）田（だ）さん、いい場所を見付けましたね～。

　#2158、ほんのちょっと他人を羨（うらや）めるぐらいが幸せな証拠なのかも。

　#2170、守（まもる）くん出禁で草。屋台荒らしする姿が容易に想像できるのが。

　#2176、春（はる）子（こ）ちゃんは癒し。こういう存在に私はなりたい。

　#2181、今を生きるづかっち。こういう存（以下同文）。

　四コマ#2176その後は、冷たくされた相手に優しさで返すあかねちんの心意気が素晴らしい。春子の癒しパワーが社会に還元される良サイクル！

　#2200、あかん。その表情は買ってあげたくなる……！

　#2202、たえちんもだいぶ染まってきたようで何より。

　#2204、石井夫妻のやり取りにほっこり。お母さんは綺麗な伏線回収。カバー裏での続きもいいお話。本当に理想のお父さん(#2161)ですよね。

　描き下ろしは会社員丸山（まるやま）の憂鬱。ギリギリから少しあふれただけ。変わり映えしない毎日が、ほんの少し変わるきっかけになった朝なのでした。

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