26. 『ちえり』5巻/『ざこ先生』5巻

 ラブコメ……でいいのでしょうか……?



◆『ちえりの恋は8メートル』(5)ミトガワワタル


 身長8メートルのJKとラブコメ……だったはずが、近頃はすっかりコメディ一色に。面白ければいいのだ!(ちゃんとラブもあります)



 文化祭開幕! 隙あらばどう先生。筋肉ドリップって……もはやツッコむまい。流れるようにゆめくん&どう先生の女装。カラーページの無駄づ……有効活用。読者の需要を完全に理解してやがるぜ……!


 売上勝負は劣勢……ちえりちゃんのピンチに奮起するゆめくん、ヒーローの風格。メイドコスでもしっかり格好いい! 頑張りを労うどう先生(女装)も格好いい! お色直しのWメイドでもうひと踏ん張りだ!(ヒロインどこ!?)


 敵対するかおるお嬢様の危機を救ったのは我らがちえりちゃん。ライバルのいろちゃんすらも認める人徳に納得です。やはり絶対的ヒロインの座は揺るがず、でありました。



 その後も女装に目覚めるゆめくんとか、8メートルお嬢様ロボとか、姉妹嫉妬ホラーとか色々。ゆめくんの身体と性癖の今後が心配ですが、ギャグ時空なので多分大丈夫でしょう(雑な結論)。


 描き下ろしは毎度タガが外れております。おまけ2の身長インフレがもう滅茶苦茶。ゆめくんの解説がツボる笑。




◆『ざーこざこざこざこ先生』(5)ぜろよん


 表紙かわいい(かわいい)。


 モンペやストーカーやヤンデレやハッカー(ほぼ同一人物)に日々メンタルを削られる先生がおいたわしい。わた良瀬らせ母と一番フラグ立っている気がしないでもありませんが、その場合母娘で修羅場発生必至なのが何とも。


 第27話は湯津ゆづがみなりの健気な頑張りがいじらしい回でした。

 続く第28話からは腹黒なもてもヒロインレース?に参戦しますが、湯津ゆづがみと足を引っ張り合う泥沼の最下位争いは続きそうです。



 第29話は生徒たちのふしだらさ(連川つれがわ除く)と先生の聖人ぶりの対比が際立ちます。流石は教師の最高傑作(湯津ゆづがみ評)。


 第30話、都々どどいつ回とは風流な。三馬鹿の選句が見事にキャラ立ちしていて感心です。湯津ゆづがみがちょっと可愛い瞬間が……と思いましたが気のせいでした。青春スカスカは読者にも刺さるからやめて(迫真)。



 第31話は学園祭。先生が自らの勇気と三馬鹿のアシストでトラウマを克服する場面は素直に感動しました。今回汚れ役のやまは、さかのぼること第2話の台詞中でしらさんを狙っているとの伏線あり。しらさんのヒロイン力が強すぎですね。


 描き下ろしおまけは、都々どどいつと家庭訪問の2篇。遺伝子研究所に吹く笑。作者様のお気に入りか、はたまた読者需要か、わた良瀬らせ母はカバー裏や店舗特典でもご活躍のようです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る