　Ｑ：何ヵ月連続刊行ですか？

　Ａ：11月と12月にも出るそうです。

◆『ケンガンオメガ』(25)サンドロビッチ・ヤバ子/だろめおん

　レストランでの一件を頭領に問い詰められるギルバートたち。ですが、ポテチ食べながら映画観てるラスボスの一声でお咎めなし。軽い！

　ウィレムが語る対阿古谷（あこや）の真相。後の展開を知っていると、これも間接的な「感染」の兆（きざ）しを暗示しているのですよね……。

　そして下剋上を企てる申（シェン）羅漢（ローハン）、今度は二虎（にこ）に接触。さてどう転ぶ？

　ラスボス対策会議。理乃（りの）の「女王蜂」が真っ先に思い当たるとまり嬢……キてますね、これは（知ってた）。しかし決定打としては程遠く。

　頼れるのはこの人しかいない、成島（なるしま）おじさんが提案した解決策は「本人に聞く」という空前絶後の展開。電話一本でファミレスに駆け付けるフッ軽ラスボス……涙返して（前巻参照）。

　すっかり洗脳も溶け、自分の意志で歩みだした龍（りゅう）鬼（き）君。戦鬼杯での不手際を謝りに行く律義さと、パンチ一発で許すアダムの優しさに感動。

　主要キャスト勢揃いの二次会は山下商事で。羅漢（ローハン）の企みには気付いていた申（シェン）武龍（ウーロン）ですが、敵ではないと歯牙にもかけず。そしてラスボス自ら主人公たちに指導タイム。これまた前代未聞ですね。

　それぞれの修業パート。光（こう）我（が）＆龍（りゅう）鬼（き）は臥（が）王（おう）鵡（む）角（かく）の遺した龍（ロン）家絶技を紐解く熱い展開です。臥王流や二虎流との繋がりも判明します。

　申（シェン）武龍（ウーロン）が「二人いる」ことを看破したヤマシタカズオの拳眼そして慧眼。それはそうとサイバーパンク芸者って何……？

　本当にお久しぶりの雷庵（らいあん）登場 with 大嶽丸（おおたけまる）（野太刀）。超人体質＋鬼魂（グイフン）100%で迫るウィレムを、入神の域へ達した技巧で圧倒。「外し」すら使わない余裕の勝利でした。ウィレム君、せっかく貰（もら）えた表紙が即遺影に（合掌）。

　続く申（シェン）武龍（ウーロン）との会談。繋がる者は人間とは根本的に違う生き物と実感するヤマシタカズオでしたが、王（おう）馬（ま）さん龍（りゅう）鬼（き）君というかけがえのない存在を手渡すわけにはいかない！　絶対ヒロインの想いは思いがけずもラスボスに届いた……!?

　描き下ろしは短い描写ながら、往時の恵利（えり）央（おう）がどれほどの傑物であったかを知るのに充分な内容でした。

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