サークル結成編
ニヤニヤコテコテ
そいつの第一印象は最悪だった。
「なあなあそこのキミ!
キリッとしたお目めで真面目にお勉強しとる黒髪美少女ちゃん!」
参考書を見つめていたときにいきなり話しかけられたものだから、わたしはそいつに思いっきり不機嫌な顔を向けてやった。
第一志望の大学入試の休憩時間、つまり貴重な最後の復習のチャンスを初対面の、それも知らない学校の相手に邪魔されたわけなので、睨んでもバチは当たらないだろう。
「あ、やっとこっち向いた~」
「……何か用?」
ニヤニヤと軽薄な笑顔のそいつの第一印象は、繰り返しになるけれど、最悪だった。
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