それでも君は、私の光だから。
みずき
第1話
「はぁ⁉︎調子乗ってんじゃない!あんたのことなんて好きでもないし、嫌いなんだからね!」
「ああ、そうかよ。俺には関係ねーよ。元はと言えば原因はお前だろ」
「あっそう!元はと言えばお前が女ったらしなのが悪いんだよ!3年のころ許可も取らずに海莉の腕にキスしやがってめっちゃ嫌がられてただろーが!それに1年から5年までずっと片想いしてたんだって?マジキモッ!」
はあ〜。ほんと晴季の相手は疲れるわ。晴季のせいでめっちゃ好奇心ありありの目で見られるし。マジでちょっとは反省しないわけ⁉︎毎日の喧嘩だってほとんどお前のせいだろうが!なんでそんな能天気な顔してんのかっての!あーめんどい。さっさと逃げて海莉とおしゃべりして充電しなきゃ。晴季のせいでほとんど充電量0パーなんですけど。あー爆発しそう。はやく海莉のとこ行こーっと。
「なるほどねー」
海莉が苦笑しながら言った。まあ毎日のように喧嘩話は聞かせているからそろそろ飽きてきたのだろうか。
「ほんと晴季のやつ意味不なんだけど!ちょっとは反省しろやって!海莉もそう思うよなぁ⁉︎」
「あ、あはは。そうだね。でも、暴君青水みずきが出なくて良かったじゃん。暴君モードが出たらやばいもんね。とりあえず暴君モードが出て晴季が死ななくて良かったよ」
海莉がちょっと曖昧に微笑む。さすが美女はどこまでも美女だ。ちなみに、暴君青水みずきというのは私の暴君モードだ。私はこっちに転校する前にいた渋谷教育学園渋谷中学校、通称渋渋という中学で暴君というあだ名をつけられた。それがこっちに受け継がれてしまったのだ。まったくこんなにか弱い乙女に暴君などというあだ名をつけるなどどういう神経をしているのだ。私は辰年生まれだが龍みたいに暴れているわけではないし、暴れ牛というわけでもない。本当に理解できない。最も、このことを言ったら、海莉は沈黙したが。
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