第1章
第2話
朝起きて、学校に行って、夜眠る。
そんな同じことを繰り返す日々に天海は飽きていた。
(つまんないわね…)
そんな事を考えながら天海は今日も学校へ向かう。
道中でクラスメイトに挨拶してみたり、猫と触れ合ってみたり。
そんな事では日々の退屈な感情を拭いきれない。
そんなこと分かっている。
けれど少しでも違うことを味わいたかったのだ。
学校に着いてしまった。
(今日も退屈な1日が始まりますよっと…)
天海は大きなため息を着く。
(1日くらい…いいわよね…)
天海は学校に背を向け歩いていく。
(ゲーセンにでも行こうかしら…)
そう、同じことの繰り返しから逃げるために天海は学校をサボることにしたのだ。
ゲームセンターへ向かう道中に人はいない。
それもそうだ、教師以外はほとんど学生なのだから。
教師以外の大人と言ったら店の店員くらいか。(会社は学生が立ち上げ、運営しているが店は大人が働きに来ていることが多い。)
そんな人気の無い道を天海は1人歩いていく。
すると突然後ろから
「こんな時間に一人でなにしてんだ?」
教師に見つかってしまったかと思いつつ天海は振り返る。
だがそこに居たのは高校生くらいの少年だった。
天海はキョトンとする。
「えっとー、知り合い…だっけ?」
天海の問に少年は
「いや?初めましてだな。」
天海はさらに戸惑う。
「こっちの道ってことはもしかしてゲーセン行くの?俺も一緒にいいか?」
「え、まあ…いいけど。」
よし!と少年は喜ぶ。
(少し変わってるけど…悪い人ではなさそうね。)
2人はゲームセンターへ向かう。
(たまにはいいわね…こういうのも…)
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