現代日本、ダンジョンにて日給5万を目指して
@ininininin
第1話
探索者生活1日目
およそ70年前、世界にダンジョンが誕生した。
そして、ダンジョンに入りダンジョン資源を取ってくる探索者という職業が誕生した。
そして、現在2024年の日本において、法整備が進んだ。
探索者になるには国家資格が必要だし。
死傷率がとんでもなく高いので、保険には入れない。
公務員である軍人もそこまでの死者数を許容できずに浅い層までしか入れない。
つまり、探索者は民間しか存在しないし。
しかし、危険で1000人いたら年間に140人は死ぬし、怪我なんて日常的なので、職業としてはありえないほど危険なので、人気はない。というか親は許さないだろう。
かといって、儲かる探索者はピンキリで、上位の探索者は死ぬほど金を稼げるが、
底辺はそうじゃない。夢を追いかけてそのひぐらしだ。そして、夢を見たまま死んでいくのだ。
そして、今日、僕、山田裕也は底辺探索者になった。
今年で、20歳。成人の誕生日はもうすこし先だけど。
20歳になったら、両親のお墓に報告しに行こうと思う。
それから、国家試験の合格通知を確認して、シコって寝た。
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探索者生活2日目
生まれて、初めてダンジョンに入った。
ステータス
レベル1
攻撃5
防御5
器用5
敏捷5
魔法0
相変わらず絶望的なステータスだ。
総合値が20しかない。平均は50あるらしいので絶望的だ。
こんなステータスでも、探索者になれたのは地球温暖化が進んで、
化石エネルギー以外のエネルギーである魔石がダンジョンから取れるから、国は一人でも探索者を増やしたいからだろう。
探索者になりたい奴なんて、ステータスが恵まれているやつか、魔法を使えるやつかのどちらかだが、僕はどちらでもない。
集団行動が苦手な僕でも探索者なら楽に稼げると思ったからだ。
「今日は、ダンジョンを歩くだけにしておこう。魔物を倒すのは1週間後でいいだろ。」
ちなみに、僕の全財産は1万円で、家賃5万の請求が2週間後なので、そろそろ稼がないとやばい。
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探索者生活7日目
装備品は、探索者になる前から購入した。
といってもホームセンターにあった、鉄パイプなんだけど。
ちなみに、銃で魔物は倒せるらしいがレベルは上がらないらしい。
それに、魔石も落ちないので、軍からの銃の支給なんてものはない。
だって、ここ日本だし。
防具はプロテクター。
これぐらいで一層の魔物ぐらいはなんとかなるだろ。
「ぎゃ!ぎゃ!ぎゃ!」
一匹のゴブリンがいた。
背後から近づき、鉄パイプを振りかぶってそのまま振り下ろした。
ガンッ!!
鈍い音がした。
「ぎゃ!!」
ゴブリンの頭から血が出てる。
しかし、至って元気だ。
「嘘!これで死なないの!」
「ぎゃ!!」
泥試合になった。勝ったのは、僕だ。
死んだゴブリンは灰になって消え、小さな魔石がポトリと落ちた。
「これで、300円か、、、」
自分の実力に絶望しながら、家に帰った。
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補足
ステータスとダンジョン外の身体能力はあまり影響ありません。
なので、ダンジョン外では魔法は打てません。
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