怪談倶楽部の日々 

錦木

学校怪談 前書き

 僕は昔からこわがりだと言われる。

 幽霊、妖怪、その他怪奇現象全てが苦手だ。

 それなのに、なぜ。


 ギイギイと音を鳴らす古く重いドアを開ける。

 部屋にはすでにメンバーがそろっていた。

 机を囲むようにみんなが椅子に座っている。

 それぞれ、無愛想な顔をした男子、キラキラした顔の元気いっぱいの女子、大人びた女子というのが僕のイメージだ。


「……遅かったな」

「早く早くー!」

「早く座りなさい」


 僕は苦笑いする。

 なんで、こんな倶楽部クラブに入ることになってしまったんだか。

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