第16話 功罪の足枷
さて……問題は功罪の
『罪を犯すと鉄球が重くなる』というのは、ヤバくないか?
もし俺が殺人を犯したら鉄球は、どんだけ重くなるんだ?
人の命は地球よりも重いって言葉があったような。
地球の重さってどんだけだよ……。
「こわっ!」
うん、異世界とはいえ、殺人だけはしないようにしよう……。
それから……特殊武器としての使用も可能か。
これは鉄球を頭とかに叩きつける以外にも使えるってことか?
鎖を持って鉄球を振り回すとか?
いや、俺がふつうに振り回されそうだし、特殊でもなさそうだ。
そんなことよりも、一番の問題は、『この足枷を付けている限り流刑地から出られない』ってやつだ。
しかも外す条件は○○○○○○○○? 何だこれ……。
「パルルは俺をどうしたいんだ! せめて足枷を外す条件を教えやがれってんだっ、くそっ」
俺は怒りで拳を地面に叩きつけた。
「ぐぁっ、痛ぃってぇぇぇっ! もうパルル赦さん! とっとと、足枷外してダンジョン出たら、パルルに復讐してやるぅぅぅっ、待ってろパルルゥゥゥ」
そう、息巻いているところ――
奥の方から何やら争っているような声が聞こえてきた。
「何だ!? 誰か魔物と戦っているのか?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます