女神様をツンツンしたらダンジョンへ強制転移させられた件

八万

第1話 ピンクスライム


「出たなスライム!」


 ピンク色のスライムが現れた!


 初めての魔物で怖いが、やってやる!


 パンチパンチ! パンチパンチ! パンチパンチ!


 俺はピンクのスライムに全力パンチを繰りだす。


 ポヨンポヨン! ポヨンポヨン! ポヨンポヨン!


「くっ、この弾力は……変な気持ちになるっ、だが負けん!」


 前よりピンク色が濃くなってきた。効いているぞ。もう少しで倒せる!


「これで終わりだぁぁぁっ! ふんっふんっふんっ!」


 俺は鼻息荒く猛ラッシュをかけた!


「イヤンッ」


 真っピンクになったスライムはパチンと破裂すると、色っぽい声を出して消えた。


「ふぅ……やったか」


 滴る汗をぬぐうと、そこにはピンクの何かが落ちていた。


 拾ってよく見ると、どうやら大福みたいだ。


 つまむとフヨフヨと柔らかく、中に何かが入っている感触。


「食べても大丈夫だよな?」


 甘いものが大好きな俺は、誘惑に勝てずにかぶりついた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る