転生賢者~転生をした最強賢者、ある日を境に魔法に目覚める~
柊ユキ
第1話
西暦1400年後半、第二の魔女狩りのちに魔女の開花と呼ばれた、それが行われそこで命を落としていく魔女たちと必死に戦う魔女たちがいた。
しかし魔女達は、数に押されてそのままだと負けてしまう。
そこでただ一人の最高司教 ネクスト•アージュリオン が行ったのは、自分の命を神に捧げるというものだった。
彼の命を代償に、授けられたものそれは人間に対抗できる力、『魔力』だった。
魔女狩りに抵抗していた魔女たちは体に光をまとい、水や火といった力を使った。
魔女たちは教えを守り、誰も殺さず逃げるためだけに力を使った。
それによって、世界は二つに割れた。
片方は、力を持たぬ人間が作った国。
もう片方は、力に目覚めた人々の国。
壁を作り、お互いに争いを避け、お互いに不干渉を望んだ。
それによって、化学で進歩した人間の国。
魔法で進歩した魔女の国が誕生した。
500年お互いに不干渉を守り続け、共通点は基本的なところのみとなった。
しかし2000年初期、人間の国の王女ミーシャ・ファン・スタージアンと魔女の国の賢者クロス・アージュリオンは出会い13歳で、恋に落ちてしまう。
話すこと、会うことすらも禁止だと不干渉の法により定められているため
このことがバレると、賢者たちには重い罰が、ましてや戦争を引き起こす原因になりかねない。
そこで建てた賢者たちの考えは、互いの国に乗り込むことだった。
賢者は魔法を教え、
王女は、化学を伝えた。
魔女の開花から500年が経ち、世代が入れ替わり憎しみが消えたのもあり、その作戦は成功する。
お互いは壁を壊し一つの国となった。
しかし、魔女を嫌う人間と、人間を嫌う魔女が黙ってはいなく
魔女を嫌う人間は、賢者を。
人間を嫌う魔女は、王女を。
殺そうと企んだ。
賢者は、初代の教えを守り誰も殺さずに戦い、片腕と片足を失うが生き延びた。
賢者は王女を助けるために向かうが、それも遅く
戦う力を持たぬ王女は、殺されてしまう。
王女の死体を見て、泣く賢者は、
治癒の魔法をかけ続けていた足と腕の魔法を解き、死んでいった。
その後、王女と賢者を殺した人々は互いの国の王に重い罰を与えられた。
二人は、同じ墓に入れられ、それが人間と魔女をつなぐ架け橋となった。
それから1000年、西暦3008年魔法と科学は進歩を続け魔法は科学を助け、科学は魔法を助ける共存の関係となり、王女と賢者は英雄となった。
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