異世界人好きのプーカ娘 アツ(クエスト編)
九月一日のお昼過ぎ。
雨上がりの魔法少女の家。
その家のリビングで、プーカのアツとキメラのムギが戦っていた。
どうやら、ムギがプーカの力を確かめたいらしい。
「レベル8ビートルウインディー! うりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! 」
ビュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッ!
「レベル10黒馬の化け術! 蜘蛛! 」
ボフンッ!
ヒュゥ~~~~~~~ゥ~~~~~~~~ンッ…………
ムギがカブトムシの羽根で起こした風は、壁を強く叩き込む。
しかし、アツの姿、煙とともに消えてしまった。
「い、いない? ど、どこ…………」
「おーい、こっちだこっちだ! 」
「ううん? 」
ムギはドアの近くの壁を見る。
そこには、いつ現れたのか解らない黒い蜘蛛がいた。
「あんたの動物だらけの体は、見世物かぁ? 」
「うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅんっ………………」
ムギは、蜘蛛に挑発されて頭にきた様子。
そして、ムギは本気で蜘蛛を殺しに行った。
「レベル9ステーキソー! うりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! 」
ドゥオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォンッ!
ムギの頭のノコギリは、壁を三角に斬り落とした。
「よっと! 」
「何? 」
しかし、蜘蛛は糸を使いムギの首元に移動する。
「うりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! 」
ブシュッ!
「う゛ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ…………」
ムギは、蜘蛛の噛まれて倒れた。
すると、ムギは急激な高熱に襲われて悶絶し出す。
「うう…………頭がボートする…………うぅぅぅぅぅ…………」
「変身解除! 」
「え? あの蜘蛛は、アツだったの? 」
「そうだよ! 」
すると、アツはコートのポケットから何かを出して握ったままムギに見せた。
「これは、サイクマからもらった薬だよ。飲みな! 」
「うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅん…………」
ムギはゆっくりとアツを拳に手を伸ばした。
しかし、ムギのたてがみから青い粒子がブーーーーーーワッと放出される。
「ううん? うん! レベル10モフモフ未来予報! 」
プーーーーーーンッ!
「ううん? 」
ムギの未来予知魔法により、アツの手が透明になった。
そこには、十一錠の薬が入っている。
「一錠だけもらいます」
「バレちゃったか……」
「ゴクンッ! 」
ムギは、薬を一錠飲んで毒を治した。
「ふぅぅぅぅぅぅ…………少しは、楽になりました」
「よかった」
「しかし、うわさに聞いたとおりの強さですね! キメラや熊娘より強いなんて」
「まぁね。あたしは、元々冒険者だったから。強いやつ何回も倒したし、いけるところは、行ったよ! ううん? 行けるところ…………そうだ! 」
クシャクシャクシャクシャ!
「どうしたのですか? 」
アツは、コートから折りたたまれた紙を広げてムギに見せた。
内容は、『狐狸山脈の宝糧 70000G メンバー記名 ターエ・アルゴ 横丁路地花 ナイトメア・ランナース・アツ』
「え? 行ったことないんですか? 」
「ううん。行ったことあるよ。ここには、宴好きの狸がいるんだ。あたしの友達だよ。久しぶりに会いたくて、路地花にお願いしたんだ」
「それは、いいですね! では、いい旅を! 」
「うん! 」
トントントントントントントントントントントントントントントントントントン…………
バトル終えたアツは、玄関前で待つ路地花とアルゴのところへ行った。
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