重絆のブラックドッグ娘 ゲイド(グルメ編)

 豪雪妻山の雪女の集落。

 白い髪の毛と白い和服をしたキレイな雪女が行き交う村の中。

 夕日が照らされる合掌造りの建物に路地花達がいた。

 路地花達八人は、木のローテーブルがある部屋の中でなやらガラスのコップを持って集まっている。

「ゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴク……」

「ズズッ! 」

「むぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐ……」

「ゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴク……」

「むぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐむぐ……」

「ズズッ! 」

「ズズズズズズッ! 」

「ゴクンッ! 」

 長い匙で掻き回しながら、美味しそうに食べている。

「ごちそうさま!!!!!!!! 」

 路地花とアルゴとポニーテールの雪女とゲイド達が食べているのは、雪地蔵ノ寒天が入ったコーヒーフロート。

 元々は、ポニーテールの雪女が緑茶フロートを用意するはずだった。

 しかし、茶葉を切らしていたため、アルゴが持ってきたコーヒーでフロートを作ったのである。

「おお、このコーヒーフロートは、ほろ苦くて美味ぇなぁ。緑茶より美味ぇよ。冒険の魔法少女さん、ありがとよ! 」

「どういたしまして! 」

 ポニーテールの雪女が頭を下げると、アルゴもお辞儀をする。

「アルゴのおかげ助かってよかったよ」

「ああ」

 すると、ポニーテールの雪女がゲイドの方を見た。

「そう言えば、そちらのブラックドッグさん」

「え、わたくしですか? 」

「あんたは、どうして魔法少女と一緒何だ? 」

「そのことですね。アルゴが決めていると言うのが、正しいですが。わたくしには、別の理由があるのです」

「え?! 」

 アルゴは、ゲイド側の理由が気になって振り向く。

 そして、ゲイドは話を続けた。

「わたくし達五人姉妹は、元々邪神ザクルの従者でした。しかし、ザクルは、勇者バアンよって討伐されたのです。なので、新たな邪神となるアルゴ様のもとにつきました」

 スー……ススー……ススー……

 ゲイドは、妹達と一緒にアルゴの方を向いた。

 そして、改めてアルゴに挨拶をする。

「アルゴ様! 」

「アルゴ様! 」

「アルゴ様! 」

「アルゴ様! 」

「アルゴ様! 」

「従者としてのわたくし達をどうぞよろしくお願いします! 」

「よろしくお願いします!!!! 」

 ゲイド達は頭を下げた。

 その後、アルゴは雪女から、雪地蔵ノ寒天をもらうための魔法陣をもらった。


 翌日、クエストをクリアした報酬として55000Gをもらった。



 


 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る