重絆のブラックドッグ娘 ゲイド(クエスト編)
六月一日の朝の魔法少女の家。
雨音が聞こえる部屋の中。
ミノタウロスのカミスとブラックドッグのゲイドは、魔法で戦う練習をしていた。
「レベル5フレイムブラスト! ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ! 」
ゲイドが口から炎を出してカミスを襲う。
すると、カミスは胸の先にある白い球を握って投げつける。
「レベル5ミルクボム! うもおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお! 」
ブシャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!
炎は、ミルクの爆弾によって消滅。
「ふふん! 」
「うもお? 」
しかし、ゲイドは無傷だった。
カミスの経験上、ブラックドッグはミルクに弱い。
なのに、ゲイドはそれを無力化したのだ。
「どうやって、無力化した!」
「レベル7ファントムハウンド! あらゆるものを貫通するよう無力化する魔法です」
「何てことだ…………」
「では、今度は、こっちから行きますよ! レベル7
ビンュン! ビンュンビンュン! ビンュン!
「ネメス・ゼイド! 」
「ネメス・デイド! 」
「ネメス・ベイド! 」
「ネメス・ペイド! 」
「ただいま、参りました! 」
ゲイドの魔法によって、ゲイドにそっくりな妹達が集まった。
しかし、ゲイドの魔法の恐ろしさはこれほどではない。
「レベル7
ビュン!
「ワオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン! 」
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ! 」
ゲイドの妹達が、テレポートでのしかかる。
カミスは、あまりの重さ戦う気力を失う。
「カミス様、もうこれ以上は、戦いませんね」
と、その時。
「レベル5ベクトルシュート! 」
「ブウオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ! 」
「ブウオブウオブウオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ……」
ドーーーーンッ! ドドドーーーーーーン!
ゲイドの妹達が壁に激突。
一体誰がやったのだろうか?
それは、ゲイド後ろにいた少女だった。
「ゲイド、ゲイド! 」
「ワン! ブワッ! 」
振り向くゲイドの顔に紙を押しつける。
「ブワッ! おお、アルゴ様と路地花様でしたか。おはようございます! 」
「おはよう! 」
「おはよう! 」
挨拶をした後、ゲイドは紙を読んだ。
内容は、『
「ほほう、今回は、雪山ですね。いかし、今は六月。早めに行かないと雪が解けるかと」
「だから、すぐに食べられる朝食を作ったよ! 」
路地花は、ワンショルダーバッグからバスケットを出した。
その中には、ペペロンチーノを食パンで挟んだ料理がある。
「あのお? これは? 」
「神殺しの実のペペロンチーノサンド。これを食べながら、豪雪妻山へ行こう! 」
「ありがとうございます! 妹さん達も行きますよ! 」
「ご、ごめなさい…………」
「今、ボロボロです…………」
「後で、魔法で読んでください……」
「ぐうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ…………」
「仕方ないですね。先、行ってきます」
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