ゼニガタアザラシのセルキー娘 ゼニガタ(グルメ編)
夕暮れの褐色島の農村。
唐辛子畑の近くにある木造家に路地花とアルゴとゼニガタがいた。
三人は、窓際を背にしてて島の郷土料理を待っている。
「お待たせ! 」
小さな鍋を三つ持って現れたのは、褐色爆乳のエルフのお姉さん。
彼女は、褐色肌であるがダークエルフではない。
炎魔法を得意とする、善良のエルフである。
善良のため、魔法は生活のために使っている。
「我が島の郷土料理、神殺しの実のラバルオイル煮。どうぞ、召し上がれ! 」
「いただきます!!! 」
最初に食べたのは、路地花。
神殺しの実は、邪神すら食べられない辛さ。
しかし、路地花は、幸せそうな表情でガツガツとオイル煮を減らしていく。
「ガブッガブカブッガブ…………辛っ! 辛ぁ? ううん、美味い! 」
「ええ?? 」
路地花がオイル煮を食べた感想が気になったアルゴとゼニガタは、スプーンを取った。
「ガブッガブカブッガブ! 」
「ガブッガブカブッガブ! 』ううん? 旨辛! 」
『自分の口に合うか? と疑ったアルゴ。
ラーメンにラー油を一瓶入れるくらいの安心出来る辛さだった。
「ヴエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ……」
しかし、ゼニガタは、半分食べてギブアップ。
彼女は、辛いものに慣れていないようだ。
「ごちそうさま!! 」
「まさか、路地花さんは、勇者様に匹敵する絡み耐性があるとは! あなたが先来ていたら、路地花が魔法少女になっていたよ! 」
「ど、どう言うこと?! 」
路地花は、褐色エルフのお姉さんの方を向いた。
「実は、この料理は、人間を魔法少女に変える為の試練を目的に作られたの。完食すると魔法少女になる魔法の鍋をを使って」
「え? それじゃあ、あたしも魔法少女になるの? 」
「今は、魔法が解けて普通の鍋になっているわ。試練で魔法少女になれるのは、一人だけだから」
「よかったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……」
路地花が安心したその時。
バシッ!
「いだっ! 」
路地花がアルゴに頬を叩かれた。
「やっぱり、魔法は解けているわね! 」
「叩いててわかるもてじゃないよ! 」
「とにかく、神殺しの実を運ぶ為の魔法陣をもらえるかしら? 」
「いいよ! 」
「無視して、褐色エルフのお姉さんに頼まないでよ! 」
「とにかく、帰るよ! 」
「次は、マシなデートにしてよ…………ヴエ……………………ヴゥ……………………」
とにかく、路地花達は、褐色島のクエストをクリア。
翌日、路地花達は、ギルドで報酬50000Gをもらった。
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