ゼニガタアザラシのセルキー娘 ゼニガタ(パズル編)
褐色島洞窟二階。
ここで、路地花とアルゴとゼニガタは、謎の水溜まりを見つけた。
水溜まりは、洞窟に入ってからたくさん見つかっている。
しかし、謎の水溜まりは、ガラスの棺とろうそくような岩があった。
「ううん? 何で、ガラスの棺があるんだろう? 」
「白雪姫かしら? それしては、ドレスが黒いし胸当てもある……」
「あっ! 」
路地花は、洞窟の壁を見た。
どうやら、大きな石碑があったの。ようだ
「どうしたの? 路地花? 」
「どうやら、その水溜まりはパズルみたい。解かないと、先へ進めないそうだよ! 」
「それは、大変ね」
「じゃあ、どう言うルールなの? 」
路地花は、パズルのルールを読み上げた。
褐色島洞窟のパズルのルール
水溜まりの中にあるろうそくに火を灯せ。
「火をつければいいのね。だったら簡単…………」
アルゴは、ブレザーのポケットからマッチ箱を取り出した。
そして、マッチ棒を取り出して火をつける。
「ゼニガタ、お願い! 」
「うん! 」
「ちょっと待って! 」
「うわ! 」
ゼニガタがパーカーのポケットをしめる。
その時に、路地花が火のついたマッチ棒を取り上げた。
「何すんの? 路地花! 」
「見てて! 」
路地花は、マッチ棒を水溜まりの中に落とした。
すると、火は、ジュッと消える。
「え? 」
「マッチの火では、水が邪魔して火をつけられないの! 」
「ううん…………」
ゴゴッ!
「ううん? 」
路地花は、足下から何かを拾った。
それは、へたがついている赤い唐辛子である。
「ねぇ! これをぶっさしてみて! 」
「…………ああ、わかった! 」
ゼニガタは、唐辛子を手に持ったまま水溜まりに入る。
すると、唐辛子を加えたゼニガタアザラシに変身。
そして、唐辛子を岩の穴にぶっさした。
と、その時!
ブオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォンッ!
ブオンッブオンッブオンッブオンッブオンッブオンッブオンッ!
「ブ、ブエェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェ……」
「ええ?! 」
「何があったの?! 」
突然、ゼニガタは無数の炎の矢に襲われた。
そして、ドンッドンッと血を垂らしながら転がった後、彼女は息絶えたのである。
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