太公望玄太

@re4mon

第1話

201X年、未来の日本。ロボットによって多くの人々が職を失った時代。人類は娯楽を求めていた。


そんな中、人々の間で機械の頭に氷を乗せる遊びが流行っていた。

「たーんたーんふるふるたーんたーんふるるるう」

今日の縦ノリは一段と激しいようだ。


そして、ついに「OW 200」がリリースされた。一方、その頃「LOL」は新たなキャラを実装した。

「チッ、また無限スケールキャラかよふざけんな、おっとすまない、自我が出てしまった。」


SDGsは結局達成できなかったため、国連は新たに「LDGs」という謎の目標を掲げた。


そんなことはさておき、俺の名前は太公望玄太。こちらは執事のロドリゲス三吾郎。そして職の45%を奪った踊るうさぎ。今、僕たちは長岡街にいる。最近知ったが、ロドリゲス三吾郎はロリコンだった。そのため、アイドルと家庭教師の職を奪った踊るうさぎを許せなかったのだ。長岡街ではうさぎのけつ振りを見るのが流行りである。


「君が代はCOMMUNICATION

千代に八千代にIMAGINATION

さ ざ れ 石 に さ せ な い

巌となりてROCK ACTION

苔のむすまでMEDITATION

狂 っ た 現 在(い ま) を 焼 き 捨 て た い」


今日も3時のおやつの合図は無事に始まった。踊るうさぎ共と食べるおやつ、ロドリゲス三吾郎は出された源氏パイを懐にそっと隠した。おやつは食糧難によりSDカードである。


太公望玄太:「今日は仕事は入っていないのか?」

踊るウサギ:「今日は休日だよ。」

ロドリゲス三吾郎:「ええ、本日業務は休みでございます。」

ロドリゲス三吾郎:「ロボットは休まず働けよ、はーつっかえ…」

踊るうさぎ:「そろそろロドリゲス三吾郎も交換の時期かー。」

そう言うと踊るうさぎはいつものように新しいロドリゲス三吾郎を持ってきた。


太公望玄太:「仕事もないし、イオンに行こうぜ。」

ロドリゲス三吾郎:「湾岸やりましょう。」

勝竜寺城公園から向かうことにした。道中、金がないと気づいたので近くの銀行に寄った。銀行からお金を下ろし、バスに乗ってイオンに向かった2人だったが…

なんと!後ろから警察が!


太公望玄太:「だからATMを無理やり開けるのはやめろって言ったんだ!」

三吾郎:「しかたがないでしょう。通帳がないのですから。」

持ってきたジュラルミンケースに目いっぱいのお金を入れて全速力で走る2人。これで3回目の強盗である。


三吾郎:「いいこと思いつきました。このバスを私が運転してイオンまでいきましょう。運転には自信があるので。」

運転手うさぎ:「え?あなた達誰です?」

三吾郎は運転手うさぎを引っ張り出し、乗客を乗せたままイオンに向けて爆走を始めた!


玄太:「すまん、こうするしかないんだ。」

後に日本のボニーとクライドと呼ばれる2人の物語はここから始まるのだった。

三吾郎:「いやー、これで230円浮きましたね。」と凄まじいドラテクしながら言う。


玄太:「ところで、お前運転免許はもっているのか?」

三吾郎:「安心してください、湾岸で慣れてるので。」

運転手うさぎ2:「代理できました運転手うさぎです。ここからは私が運転します。」

と言うと、三吾郎からハンドルを奪おうとした。


三吾郎:「大丈夫です。私に任せてください。」しかし三吾郎も譲らない。湾岸プレイヤーの血が騒ぐのだろうか。


そうして奪い合いにより、五重塔の目の前でハンドルが取れた。凄まじい音を立てるバスと五重塔、命からがら抜け出した玄太と三吾郎は途方に暮れていた。


そして俺たちはタクシーに乗ることにした。

運転手うさぎ:「どちらまで行かれますか。」

玄太:「結局ソンしてないか?」

三吾郎:「100万おろしてきたのです。お気になさらず。」

玄太:「じゃあバスジャックする意味なかっただろ!」


もちろん、普通に乗車するわけがない。

三吾郎:「貸しなさい。」

運転手うさぎ:「うわっ」

俺はアネロンを飲んだ。


なんだかんだあり、うさぎはイオンのサブウェイに突っ込んだ。うさぎはアムウェイ会員だった。

アムウェイうさぎ:「車だ!車を外に出せ!」

オレ達は逃げるようにその場を後にした。


玄太:「やっと着いた〜。」

(にしてもあの運転手一体やらかすの何回目なんだろう...)


三吾郎:「はやく湾岸やりに行きましょう!」

よくこいつあんな事故の後にレースゲームできるな...


俺らは4階のNamcoまで上がった。

三吾郎:「良かった、ちょうど二人分空いていますね。」

そのほかにも湾岸があったが連プレイをしているようだ。さっきの事故もあったし今日は落ち着いてプレイしよう...。


そして俺らは店内マッチで戦うことにした。二人でやろうとしていたが、連プレイをしている人が乱入してきた。


さっきの連プレイしていたグラサンとザンギ頭だ。そして俺、三吾郎、グラサン、ザンキ頭の4人で首都高で勝負することになった。


三吾郎:「グラサン野郎、ザンキ頭に私のフルカスGT-R(R35)が負けることはありません。少し手を抜いてやりますか。」

玄太:「もしかしたらグラサンがめちゃくちゃ強いかもよw」

俺は、あまり詳しくないが三吾郎はとても楽しんでいるようだ。そしてレースが始まる。

相手のグラサンは三吾郎と同じ車を使ってきて、ザンキ頭はHIACE WAGON(KZH100G)というバカでかいワゴン車を使ってきた。


ザンギ頭はオレと三吾郎を囲むように閉じ込める。その隙にグラサンがオレ達を追い抜く。

玄太:「くそ!こいつなんか前きたぞ。」

その場の空気はざらざらと肌に触れるぐらいひりついている。

三吾郎:「死ねやくそガキども、劣勢遺伝子どもめ。」


グラサンが中指を立てる。横にいるザンギ頭は面白がっているようだ。この間見たガンダム幼稚園の動画を思い出す。


俺たちは負けた。これほどかというほどボコボコにされた。


そして俺たちは腹もすいたのでフードコートへ向かった。三吾郎はむしゃくしゃしてたのかミスドでオールドファッションを爆買いしていた。


玄太:「お昼はいきなりステーキにしよう!」

俺たちは、フードコートで食べることにした。

三吾郎:「とりあえず私は生ビールにしましょう。」

玄太:「あれだけ食ったのにまだ入るのか…」

三吾郎の食いっぷりに玄太は若干引いていた。だから100キロ越えデブになるんだよなぁ。

なお、三吾郎は見た目的には普通体型である。あの体のどこ


にあんなスペースがあるのだろうか。

三吾郎:「いやー、食べましたね。てことでデザート行きましょう。」


???:「...さーい...起きてくださーい!」

(あ...れ?寝てたのか?にしてもこの声は...)

目を開けた先にいたのは店員だった。どうやら三吾郎があまりにも食い続けていたため諦めて寝てしまっていたらしい。

玄太:「だからあの時100万も下ろしてたのか。」


財布の中身を見てみると、なんと源氏パイがたくさん入っていた。

玄太:「三吾郎も満足して金もないみたいだしもう帰るか。」

しかし三吾郎が見当たらない。いつものことだがなんだか嫌な予感がする。


あぁ、やっぱりか。

三吾郎:「車を見つけて参りましたよ〜!」

またバスジャックしてきやがった。1日で2回も。


そして俺は三吾郎の運転で家に帰っている。

玄太:「ここからだと20分ぐらいか。」


すると突然道に隕石が落ちてきた。隕石直径約40メートル。俺らは隕石の被害から逃げることは無理だった。


もうダメだとへたり込んでいたオレ達の前に白い波が押し寄せてきた。大量の踊るうさぎだ!

するとさっき湾岸で戦ったザンキ頭とグラサンがこちらを見てニヤリとあざ笑っていた。


しかしオレにはわかった。アイツらはこう言ったんだ。

「ココハ オレタチニ マカセロ」


三吾郎:「っふ、あいつら。」


するとザンキ頭はこの狂った踊るうさぎに対してEMPを使った。この逃げた先は踊るうさぎの廃棄工場だったのだ。

グラサン:「俺たちは湾岸仲間だろ。」

ザンキ頭:「また今度やろうぜ。」

と言ってすぐに消えてしまった。そして俺と三吾郎は、家まで歩いて帰った。


玄太:「色々あったが今日は楽しかったなあ。」

三吾郎:「ですね。」

今日の冒険に思いを耽ると突然、後ろから肩を叩かれる。

警察:「太公望玄太とロドリゲス三吾郎だな。お前達には逮捕状が出ている。」


玄太:「待って俺は、法を犯すようなことはしていない!信じてくれ。」

警察:「バスジャックと五重塔破壊の容疑で逮捕する。」


そして俺は法を犯していないことがわかってくれたので三吾郎だけが捕まった。まあ三吾郎は新しいのがすぐ製造されるからいいんだけどな。


ちなみに隕石を止めることができなかったのでイオンは崩壊した。


fin

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る