第4話 岩の家
「マスターはドクターと仲がよいのだな」
「………どうしてそう思うか。尋ねてもよいか?」
客間でドクターこと
「ドクターと話している時はよく笑い声が聞こえるからだ」
「うむ、なるほど。だがそれは、祇園と仲がよいから。というよりは、そなたの話をしているからだ」
「私か?」
「そうだ。そなたの話をしていると、自然、笑いが出る。そなたはその場におらずとも、場を明るく、心を温かくさせてくれる。流石は、吾輩の羽ばたきに打ち勝った唯一無二の存在よ。才を無限に備えておる。ハッハ。どれだけ吾輩の胸を高鳴らせれば済むのやら」
「………マスター。色眼鏡で見過ぎだ」
「ハッハッハッ。謙遜の才もあるとは。参った参った。ハッハッハッハッ」
「………マスター。用意が済んだので、先に行く」
「手際もよいとは。ハッハッハッハッ」
「………」
(2024.8.10)
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