死にゆく貴方に花束を
極彩色
昔の記憶
昔の記憶だ。
いつも通りの日々
それが終わりを告げたあの日
小学生の頃付き合っている人がいた
みんなからはからかわれたりしたけども僕たちは本気で付き合っていた。
ある時告白をされた。
もちろん僕が付き合っていることを知った上の告白だ
その子は僕の幼馴染で仲が良かった子だ。
名前は
僕には彼女がいると言って告白は断った。
そのせいで彼女の友達とも仲が悪くなってしまってイジメの様なものも受けた。
そんな辛いことがあっても僕の彼女。
そうして時が過ぎていったある日
悪夢はおきた。
ある日咲夜は学校を遅刻して教室に入ってきた
先生が話している時に大きな音を立てて扉を開く。
クラス中の視線が咲夜に集まる。
先生が咲夜に近づいていき
「鬼灯さん。今日はどうしたんですーーーーー」
「え?」先生が疑問の声の様なものを発する。
先生の首に何かが刺さっていた。
血はどくどくと溢れ出ている。
ナイフが刺さっていた。
その事を先生もクラスの全員も鬼灯を除いて何が起きたのかが理解出来ずにいた。
しかし先生が倒れて咲夜が首のナイフを引き抜いて血が飛んだ瞬間
「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!」
そんな悲鳴が教室に響き渡る。
みんなは外に出ようとする。
しかし扉が開かない。
ドアが壊れていて開かないのだ。
咲夜は真っ先にドアの方へと逃げた子達の元へ行き、ナイフを刺して行った。
逃げようとした子、どうにかして抵抗しようとした子。
全てが等しく死体になった。
ドアの方へと向かわなかった子達。
僕と桜智を含めて丁度10人
その全員を見て咲夜は
「誰か生贄になる2人を決めて」と言った。
音が止まる。
生贄。その言葉を聞いた瞬間時が止まるような感覚を覚える。
そして誰も何も言わずに2人を指さした。
僕と桜智だ。
こうなることは予想出来ていた。
今こうなっているのは僕のせいなのだ。
そしてその彼女である桜智も同罪ということなのだう。
だから生贄に選ばれた。
そして咲夜は嬉しそうに笑い
「じゃあ8人は行ってもいいよ」と言いドアの方を指さす8人は恐る恐るドアの方へと向かっていく。
そしてドアを開こうとするが開かない。
そして咲夜は「ごめんねさっきのは嘘」咲夜はそう言って8人を殺した。
助かると思って生贄に出した2人より先に死んだのだ。
死ぬ直前8人の中の一人が大声でこちらに向かって「お前らが死ねばよかったのに」そう言ってきた。
桜智は涙で顔をぐしゃぐしゃにしていた。
僕はなぜか涙が出なかった。まるでその機能が無くなったように。
そして咲夜はこちらに近づいてくる。
僕は桜智の前に立って咲夜をじっと見る。
咲夜は立ち止まり何かを取り出して渡してくる。
それを受け取り渡されたものを見る。
ナイフだ。
咲夜は僕たちは2人を見て
「どちらかにそれを刺して殺して」と淡々と言ってくる。
僕は静かに桜智の方を見る。
すると急に桜智は僕を押し倒してナイフを奪ってくる。
そして僕に馬乗りになり
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんさない......」うわ言のようにそう言ってナイフをふりかぶる。
僕は抵抗しない。
そしてナイフが僕に当たる。
「カシュッ!」そんな音を立ててナイフの刃が閉まる。
マジックナイフだ。
「うそ、これマジックナイ......」最後の言葉を言い終わることなくいつの間にかそばに居た咲夜に桜智は蹴飛ばされる。
こちらに背を向けて動かない桜智の首裏にはナイフが刺さっていた。
「あ、あぁあああぁあ!」
心の底からの恐怖の声が出る。
今僕の目の前にいるのは人間では無い。
そう思うほどに昨夜の様子はおかしかった。
「どうする?瑠衣くん?」そう僕を愛おしそうに見つめて猫なで声で言ってくる。
僕は...
「キャッ♡」咲夜はそんな声を上げて僕に押し倒される。
咲夜は何も抵抗しない。
僕はそっと咲夜の首を両手で包み込む。
すると咲夜は少し恥ずかしそうにして「エッチ♡」と頬を赤らめて言ってくる。
僕の中で何かが壊れた。その瞬間僕は力の限り手に力を入れる。
彼女は抵抗せずむしろそれを受け入れるようにして僕の手を触る。
それがなんだか無性に気持ち悪くて更に力を入れる。
そして殺した。
咲夜は力なく倒れている。
そして扉が開き警察が入ってきた。
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