危険なバイトでも、巫女はやりますっ
皆さん!おはようございます!今日はいい朝ですね!
私の住んでいる神社はとても風通しの良い1Dルームなので、朝すぐに心地いい風と朝日をあびることが出来ます!
ちなみに夏は暑くて冬は寒いです!エアコンは勿論ありません!
まあ私のひんそーな生活事情はさておき、今日は一番報酬の美味しいバイトのシフトを入れて来ました!
世界の平和〜……ほどではないですがそれに近いものを守るお仕事ですね。
一ヶ月に一回入るかどうか、という程シフトの少ないバイトなんですが、今日はたまたま取れました!
それでは念入りな準備をして、いざ戦地へ参ります!
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私は通信用のヘッドホンを付け、白いサテングローブを手に嵌め、手榴弾を腰に下げ、M107CQという対物ライフルを改造した奴を手に持ち、バイト先へと向かいます。
まあ「バイト」とか適当に言いましたが……私が今からやるのは殺し屋のお仕事ですね。
やって参りました仕事先の場所は起眞市から遠く離れ、誰も来ないような山奥の見知らぬ土地ですね。今回はここで仕事をします。
今回の仕事の説明を要約しますと、私が今いる所の近くの場所に、違法武器を製造している悪い人がいるらしいのですり潰して跡形も無くしてください、との事だそうです。
爆破作業は担当の人が請け負うので、私は工場に神風突撃して殲滅してくればいいらしいですね。
工場を山から見下ろしながら、私は愛用している武器を手入れして通信を待ちます。
【……もしもし。聞こえるか】
しばらくした後、依頼した方から通信が来ます。
「ばっちり聞こえてます」
【では、これより違法工場襲撃作戦を開始する。カウントで突撃せよ】
【……3,2,1……今】
「ドォォーンッ!!!」
工場の入口付近で爆発が起き、私はそれを合図に一気に工場まで駆けてゆきます。
工場の入口は爆発で粉々になっており、晴れてきた煙の向こう側からガチガチに武装した人達が見えますね。
私はその煙を跳躍して躱し、ブレる銃身を抑えて一人目に向かって銃口を向けます。
突きつけた対物ライフルは引き金の位置を変えて腰撃ちをしやすくしたり、片側に自作の50mmの追加装甲があったり、追加装甲の裏にはシェルキャリアがあったりします。
色は迷彩色そっちのけで紅白に彩られていて綺麗ですね。
「ドンッ!!」
良く狙って引き金を引くと腹の奥に響くような重低音と共に一人目の頭がないないしちゃいます。
「撃t――」
「ドンッ!!」
続いてたまたま一直線になっていた二人をヘッドショットします。ヘルメットごとないないしちゃってますね。
「くるなっ!くたばれっ!」
「ダダダダダダダダッ!!!」
その間に隙をついたと思ったのか、サブマシンガンを持った人が私に弾を当てます。化け物が言うのは何ですが、へなちょこな攻撃ですね。
「ダンッ!……ダンッ!」
私は15kgを軽く超えた銃身を素早く振り回し、サブマシンガンの人やその他諸々を撃ち抜いて行きます。
「ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!」
やがて私に向かってくる弾幕は止み、ものの数分程度で制圧が完了しました。
噂で聞く青春ゲームみたいに、撃たれても死なない身体って凄く便利ですね。
戦闘が終わり、付けてたパワードグローブから若干の排気熱が出ます。その音と共に目を閉じ、心を落ち着かせ、そして再び目を開けます。
工場には人であったものが沢山あり、その人達からは、床や壁、私の服などに何リットルもの血が掛けられていました。
「終わりましたよ――……あれっ?」
終わったと報告をする為に、私はヘッドホンに手を掛けるのですが、通信が出来ません。
そこでヘッドホンを外してみると、サブマシンガンの銃弾が見事にヘッドホン内の通信機器を貫いていたようでした。
「ありゃ〜……徒歩で報告しに行きますか」
結果として工場は爆破され、ちゃんと依頼した人から報酬は受け取るのですが、ヘッドホンの修理費用で痛手を負ってしまいました。悲しいです。
私は今回とても悲しいので今日は銀色の缶を一つ多く買って帰ることにしました。
幼いのにすっかりアルコール依存症なので、そろそろ健全な飲み物が飲みたいですねぇ……カフェのバイトでもしてみましょうかねぇ。
いやまあ、バイトバイト言っておいて、こんな事をしている私が言うのもなんですがねっ!
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