少女は呪いを背負い、銃を持つ。研究所が生み出す負の連鎖を断ち切る為に。

さんばん煎じ @WGS所属

私のルーティンをご紹介しますっ!

私は起眞市の(自称)住人ですっ

「ただいまですっ!」


 日が上がり始めた頃。使山神社つかやまじんじゃと呼ばれる、薄ら埃がかった小さな神社に、手にコンビニ弁当とア◯ヒ印の銀色の缶が入ったレジ袋を持った、上機嫌な私が帰ってきます。


「いやぁ……今日も疲れましたねぇ」


 私は流れるように神社にある小さな縁側に座り、自分の横にレジ袋を置いて、中のコンビニ弁当を割り箸と一緒に取り出し、食べ始めます。

 縁側からは起眞市全体の光景が、まるで小さなジオラマのように見えていました。都会の喧騒から離れて食べるご飯は最高ですね!


 あっ、この絶景を見るために使山神社に参拝する時は、山頂近くにあるお手製の地雷を全部回避して来てくださいね☆

 一般人なら足をないないしちゃう威力ですからっ!


 ちなみに私はうっかり踏み抜いちゃって、自分の身長以上の爆発が起きちゃって、しばらく動けませんでした。スニーカーと足がいい感じに焼けちゃって、自然治癒までに時間が掛かったんですよねぇ。

 あれは悲しいお話でした。


 ま、過ぎた事を振り返るのはやめにして、私はご飯を食べ続けます。

 今日はバイトで良い稼ぎが出たので、コンビニでちょっとお高めの弁当を買ってきました!

 こう、寂れた神社みたいに色々な物が足りないと身の回りの事に使い過ぎて、いつも生活費が足りないんですよね。おまけに円安とかなんとかは分かりませんがほんとに……。

 ちなみに私は週14回バイトしてます!


 なぜこんな生活をしているのかと言いますと、私こと南風みなかぜ 美夢みむは幼い頃に両親を亡くしたいわゆる孤児です。

 孤児となった際に何者かに引き取られ、そこから訳あって今は起眞市きまし熊区くまく、それもさらに秘境の使山つかやまという南側の山の頂上近くにある、使山神社つかやまじんじゃという場所で不法しん――平和にバイト生活を送りながら暮らしています。まあこの起眞市という市自体が平和かどうかは……最近怪しいですが。


 ここで一時期の不安を流すためにア◯ヒ印の銀色の缶を一飲み。未成年ではありませんよ?戸籍上は大人なので。

 あ、みんなは真似しないで下さいね!


 まあ、そんなこんなでアルコールを入れながら景色を眺めているうちに、私はご飯を食べ終えます。

 ご飯を食べ終えた後はゴミ袋にゴミを入れ、早速次のバイトへの準備をします。本当に毎日が平和で忙しいです。

 次のバイトの場所は西区と中央区らしく、かなり遠いのですが、頑張って昼までに着いてみせます!行ってきますっ!

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