巻き込まれ体質の俺、公爵家の六女に転生したのでのんびり生きたいっ!

星色

【第一部】第一章〜プロローグ〜

001話 「巻き込まれ体質の俺っ!」

新連載始めました、2話までは見て欲しいです。


ーーーー


大学三年生の俺はだった。


事あるごとにトラブルが発生し、好きな事をやるどころじゃない。友達は居たしボッチでもなかったが先程言った通りカラオケに行けば店員が運んだ飲み物が俺に降り注ぐ。


そして今日もいつもなら大学へ行く際も最新の注意を払って“自宅“へ向かっていた。


ーーそう、いつもならば


自宅へ帰る際にコンビニがあった。


まあ大体の人の場合は自宅の近くにコンビニがあるはずだ。


どこで気が狂ったかは分からないが無性にアイスが食べたくなった。


いつもなら我慢して家にストックしてあるアイスを食べるのだが、俺の足は自然とコンビニへ向かっていた。


それがこのざまぁだ


アイスを買ってコンビニを出た瞬間、「どけぇ!」と男の声が聞こえたかと思えば、背中に痛みが走った。かと思えば焼けるように暑くなって


俺のすぐ横には血溜まりが出来ていた。通行人が救急車を読んでいる声が聞こえるがそれも次第に段々と遠のいて行く。


俺を刺した通り魔はそのまま走って行き、今はもう見えなくなってしまった。アイスなんて買わなかったら今頃は家でゴロゴロアイスを食べていただろうに。


コンビニなんて寄らなきゃ通り魔なんて刺されなかったかもしれないと思うと悔しさと後悔が滲み出てくる。


もっと自由に行きたかった、温泉巡りに行って友人とバカ笑いして楽しくのんびり過ごしたかった。


あぁ、なんか寒くなって来た。そう言えば友人達は今頃カラオケか。


どうせなら行っておけば良かった


後悔が俺を埋め尽くす。


いやいや、まだ死ぬって決まったわけじゃないと意識を保つが根気じゃどうにもならないことがある。


救急車が到着したのかサイレンの音がする。


「大丈夫ですか! 聞こえますか、今から病院に向かいますからあと少しの辛抱ですよ!」


何行ってるのかよく聞こえないがまあ良いや、縁起でもないことを思うが来世があるのならばゆっくりのんびり楽しく生きたい。


「意識レベルが低下! 大丈夫ですか!」


「やばいっ、横から車が! うわぁあああ!」


「「「うわぁあああああ!!!」」」


ドォオオン!!!


妙な浮遊感と共に俺の微かな意識は消失した。


【テレビ画面に映っている女性ニュースキャスターが渡された台本を読み上げる】


『速報です、昨日午後5時半頃に通り魔に刺された男性を乗せた救急車が車に激突されました。救急車に乗せていた男性一名が死亡、残りの救急隊員3名は幸いにも軽症だったの事です。警察は〇〇通りで起こった通り魔事件、救急車激突事件に関連性はないとして捜査を進める方針です。』





視界がぼやける


ーー確か通り魔に刺されて


そうだ、救急車に乗って多分事故ったんだ。救急隊員の人は大丈夫だっただろうか? というかここ、病院か?


段々鮮明になって来た視界に意識を向けるとそこには異様にでかいパイがあった。え、おっ〇い?


びっくりして周りを見渡すと豪華な装飾品の数々、奥に見える天井には金色のシャンデリア、杖を持っていてローブを羽織っている偉そうなおっさんとメイドの格好をした女性が十人程が俺の方向へ目を向けていた。


え、なんか俺したっけ?


状況を確認するためにもう一度周りを見る。物の位置や目の前のパイの位置からして俺はとても小さい事がわかった。

変な家紋みたいなものなどがあったが


家でゴロゴロしている時にネット小説を読み漁っていた俺はすぐに“ピン“と来た


ーーもしかしてだけど、俺どっかの国のお偉いさんのとこに”転生”したのかもしれない





何故だか巻き込まれ体質の俺は、異世界のファリンクス王国と言う王国の公爵家に転生したらしい。


ウィリアス公爵六女、ルシア=リィ=ウィリアスが今の俺の名前。

女っぽいと思った方は御名答。

ちなみに六女とか言ってるけど七男もいる。


って言うか子供多すぎだろ! って思ったのは言うまでもない。


女だからハーレムは築けないがまだ百合の道がっ、だめだ、吐き気がする。

百合は少し趣味じゃないのだ。


父であるライアムス=リィ=ウィリアスは三人の妻がおり、俺は一番新しい第三夫人の妻の子供である。


ちなみに幸いにも俺は六女なので政略結婚とかは多分関係なさそう。


前世では巻き込まれ体質のせいで好きなように生きれなかった、何かがあれば必ず巻き込まれた。のんびりしている時はひと時もなかった。


権力に資産と将来は安泰である。よしっ決めた。


自分に誓おう、俺はこの世界で全力でのんびり気ままに生きる。

もう後悔はしないように。

全力で、のんびり気ままに生きたいっ!





ってね、ちょっと主人公気取りしすぎか?



ーーーー


主人公は異様な巻き込まれ体質によって旅行へ行く際も完全完璧にプランを練らないと必ず何かトラブルが起こってしまいます。強盗事件にも何度も立ち会っていますが今回は通り魔だったみたいです。

通り魔は本当は女のことを刺そうとしていましたがたまたまコンビニに出てきた主人公にぶつかって刺さっちゃった感じですね、本当に巻き込まれ体質です。

さらに救急車も事故にあって。。。救急隊員は全員生きていましたが


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最後まで読んでくれてありがとうございます!!

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