続!! 妻を好きで!好きで!仕方ないんですけど!!
彼方希弓
第1話 それでも……
俺の名前は、倉田
神奈川県警交通部所属の白バイ隊員だ。
俺は、妻を好きで、好きでしょうがない。
高校に入学して、その日はちょうど俺の16才の誕生日だった。
のちに妻になる中野
結婚したのが、26才の時。
そして今は41才。
結婚してから15年目になる。
出会ってから今日まで、この25年の間、俺は
ずっと彼女のことを好きでいる。
ずっと……か……
いや、この数年は、ちょっと、少し違った感情も芽生えたような気がする。
3年前、ドライブで家族で行った戸隠の鏡池で、
妻は、初恋の人を忘れられない、生まれ変わったら、その人と一緒になりたい、それを許せないなら殺すしかないんじゃない?
みたいなことを言った。
あまりにも衝撃的すぎて、こうゆうニュアンスのことを言われたってゆう風にしか覚えていない。
そして、そのあと、帰りの車の中で、さっきの話、冗談だからね!今読んでるミステリー小説の主人公のマネをしてみた、って笑ってた。
こうゆう話で、こうで、ああで、ってストーリーを話してくれたけど、それも全然覚えていない。
すべてが、言い訳の、壮大な作りばなしだろうと思った。
それでも……
それでも。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます