人を呪えば穴二つ

森本 晃次

第1話 過ちの街

この物語はフィクションであり、登場する人物、団体、場面、設定等はすべて作者の創作であります。似たような事件や事例もあるかも知れませんが、あくまでフィクションであります。それに対して書かれた意見は作者の個人的な意見であり、一般的な意見と一致しないかも知れないことを記します。今回もかなり湾曲した発想があるかも知れませんので、よろしくです。また専門知識等はネットにて情報を検索いたしております。呼称等は、敢えて昔の呼び方にしているので、それもご了承ください。(看護婦、婦警等)当時の世相や作者の憤りをあからさまに書いていますが、共感してもらえることだと思い、敢えて書きました。ちなみに世界情勢は、令和5年9月時点のものです。とにかく、このお話は、すべてがフィクションです。疑わしいことも含んでいますが、それをウソか本当かというのを考えるのは、読者の自由となります。前作品と似たようなエピソードがありますが、「主人公が読んだ本の内容」ということでフィクションです。ただ、「前作品の続き」と思って読んでもらった方がいいかも知れません。

今回は、いろいろな小説やアニメをアイデアにしていますが、似たようなものがあっても、あくまでもフィクションです。

どこかで聞いたような話なのかも知れないが、「限りなく事実に近いフィクションだ」ということで見ていただければ幸いです。


 世の中には、犯罪というものが溢れている。殺人計画を練りに練って、人を殺す人もいれば、最初は人を殺すなどという発想はまったくないのに、まるで、

「巻き込まれた」

 かのような形で、

「いつの間にか、殺人犯にされてしまった:

 とい人もいる。

 あれは、今から、3年ほど前のことであっただろうか、

「中途半端な都会」

 といってもいいような街から出てきた女の子が、この3年の間に、都会に染まってしまって、

「大都会に住んでしまうと、田舎になんか、ちゃんちゃらおかしくて、戻る気もないわ」

 といっている人がいた。

 その人が都会に出てくるきっかけだったのは、

「大学進学」

 だったのだ。

 就職で、都会に出てくることと、進学で都会に出てくるという人はそんなに開きはないような気がするが、

「気が付けば都会に染まっていた」

 と感じるのは、社会人の方かも知れない。

 大学生であれば、

「都会へのあこがれというのは、結構強いもので、そんな都会に一度染まってしまうと、抜けられない」

 と感じるのは、当たり前というものだ。

 東京や大阪のような都会ではないが、

「地方の中で、一番の大都市」

 というところに住んでいる一人の青年がいるのだが、その場所というのは、

「夏は暑く、冬は寒い」

 というところではあったが、比較的、冬が寒いのは、北側にある海に面しているからで、夏の暑さは、それでも、内陸よりもまだマシだといえる。

 ただ、この辺りは、水産物も豊富で、おいしいものがたくさんあることもあって、

「全国の住んでみたい場所」

 のベストファイブに、必ず入っているようなところであった。

 このあたりが、昔から都会として発展したというのは、

「大陸や半島の影響を受けるからだ」

 ということであり、

「大陸というのは、中国大陸のことで、半島というのは、もちろん、朝鮮半島のことであった」

 しかも、港が開けていることで、、貿易港として栄えたことが、大きかったのだろう。

 ただ、この辺りは、昔から、諸外国から攻められたりする時など、

「いつも危ない」

 と言われているところであった。

 そういう街は、意外と地元の勢力だけではなく、隣の地方の勢力を受けることが多いのか、昔の戦国時代などというと、

「他国からの侵略も結構あり、領主が入れ替わることも多かった」

 という。

 そもそも、古代には、

「このあたりに、邪馬台国があった」

 と言われているようなところは結構あるようで、確かに、学校では、

「この辺りにあったという説が有力だった」

 ということを習った気がする。

 それは、大陸や半島からの伝来物が、中央政府と呼ばれる、地方と違う、

「独特な貿易方法が存在したのかも知れない」

 などという地元大学の教授の研究などもあったのだ。

 時代が、大和朝廷が中央政権として君臨している時代となると、確かに、中央政権ということで力はあったのだろうが、この辺りまで、その力が及んでいたのかどうか、怪しいおのであった。

 強力な力が微妙に及んでいた分、地元の方では、

「その影響を強く受けないように」

 ということからも、

「大陸や半島との貿易を独自に行う」

 というような発想が生まれてきたのではないだろうか。

 そんな考えが、当時の豪族にあったことからか、

「その中で、強力で大和朝廷に匹敵するような力を持たなければいけない」

 ということで、

「一番強い勢力を長として、こちらはこちらで、中央政権を築く」

 ということを考えていた。

「こっちには、大陸や半島からの影響をまともに受けるという問題もあれば、利点もある」

 ということで、昔から、他の地域にはまだなかった、

「中央集権化」

 が行われたのだ。

 それだけ大陸からの影響も大きく、それでも、属国とならなかったのは、

「陸続きではない」

 ということが、幸いしたに違いない。

 そんな地方の中でも、

「大都市」

 と言われるこの土地では、大きな特徴としては、

「空港が、都心の近くにある」

 ということであった。

 そもそも、旧日本軍が使用していた空港を、旅客用のハブ空港として使用するのだから都心部が近くても、無理はないだろう。

 昔は、都市開発において、

「飛行機のための、高さ制限」

 というものがあったが、最近では、科学の発達なのか、高さ制限もなく、高いビルが容赦なく、都心部には建っているのだった。

 ここの県は全国でも少ない、

「政令指定都市が複数ある」

 というところであった。

 今でこそ、結構あるのだろうが、昔から、この二つの都市が競い合っているという構図があると、地元民も認識していることであろう。

「食事がおいしい」

 というのが、

「都道府県ランキングで、いつも好位置をつけている理由ではないだろうか?」

 やはり海産物の豊富さは、他の地区を見ても、すごいのかも知れない。

 これくらいの都市になると、

「都会と田舎の融和」

 というか、

「バランス」

 というものが、うまく調和できているということではないだろうか。

 毎年のように、訪れる観光客の数も増えている。ただ、それは、外人の観光客が多いからだ。

 繁華街などにいくと、外人どもで溢れている。

「ここは一体どこなんだ?」

 と言わんばかりである。

 それに、都心部になればなるほど、

「コンビニ」

 であったり、

「ファーストフード」

 の店の店員に外人が多い。

「どうせ政府が、安い賃金で、働かせよう」

 という、ゲスな考えでやっていることだろうが、政府がやっていることがよく分からない。

 というのは、

「今の時代、運転手系であったり、技術職などが、不足している」

 前から言われていたことであったが、

「世界的なパンデミック」

 が拍車をかけたのだ。

 外人どもを雇うのは今に始まったことではないが、いろいろと問題もあった。

「パンデミック」

 が起こり、

「緊急事態宣言」

 や、

「マンボー」

 などというもののせいで、経済が回らなくなり、しかも、

「パンデミックが収まらない」

 という、アリジゴクのような状態になったことで、企業が潰れたり、リストラが横行したりと、悲惨であった。

 だから、収まってくると、今度は経済が回るようになったのに、いざ金儲けということになれば、

「首を切りすぎた」

 ということで、人手不足なのは当たり前のことだ。

 しかも、そんな状態で、安い賃金であれば、誰が来るというのか。ただでさえ、

「ブラック企業」

 というものが多かった時代ではないか。

 それを思うと、日本人でなければいけないような仕事でも、低能な外人どもを雇うという、

「安物買いの銭失い」

 ということになるのだ。

 最近では、そんな街の中心部のビルが、老朽化してきたということで、改築ラッシュが続いている。

 ほとんどのビルが取り壊され、新しいビルに生まれ変わるということであるが、何といっても、最初に計画されてから、すでに2年が経つのに、どのビルも、まだ、更地のままである。

 何といっても、この街から伸びている私鉄があるのだが、この私鉄が、市内の端あたりから、隣の市の間の4つの駅を高架にするということで、立ち退きが行われてから、実際に高架工事が進み、列車が高架で運行されるようになるまでに、何と、四半世紀、25年もかかったのだ。

 言語道断もいいというところであろう。

 しかも、高架になってからの線路の下は、ほとんどのところで柵が貼られていて、まったく運用されていないという体たらくであった。

 これは、一説に、

「私鉄会社の力が強くで、県庁所在地である市が頭が上がらない立場だから、私鉄側が、市から金を出させる計画をしていたので、なかなか工事が進まなかった」

 ということであった。

 嘘か本当かは分からないが、

「簡単に否定できない」

 というのも、本当のことだ。

 実際に、大雨や台風。大雪で電車が運行困難な時など、結構、自分たちで勝手に決めることが多い。

「さすが、殿様商売ときたものだ」

 と昔からのこの会社を知っている人は、そういうだろう。

「地元大手企業に、自治体ですら頭が上がらない」

 というもの、本当のことなのだろう。

 しかも、ここの市長というか、市の上層部の、

「頭の悪さ」

 というか、バカさ加減には、

「閉口してしまう」

 ということも結構ある。

 この計画を、

「ビックバン」

 などと称しているのだが、今回の計画を聞いた時、開いた口が塞がらなかった。

 というのも、

「ビルを立て直し、そこに、郊外へ移っていった企業を誘致し、街を活性化させる」

 などというものだったからである。

「都心部の家賃が高いから、郊外の埋め立て地であったり、以前、博覧会などで使った跡地にできたビルに移るという計画が、今から20年以上前くらいには、行われ、今では都心部の大手企業は、

「ほとんどない」

 といってもいいだろう。

 流通関係の会社などは、郊外に流通センターを建設し、そちらに本社、あるいは、支社機能を移転させるということをしているのに、

「誰が高い家賃の都心部」

 になど、戻ってくるというのだろう。

「ちょっと考えれば、子供にでも分かる理屈ではないか」

 ということであった。

 しかも、最近では、

「どんどん、支店を減らしていき、一部の機能だけを残す形のところだけを事務所化する」

 ということが増えていくことだろう。

 つまりは、

「都心部の本社、支社機能は、総務、経理くらいにして、営業などは、基本自宅を事務所扱いにして、こじんまりとした部屋を借りるだけの、経費節減を目指しているのが、今の主流だ」

 ということである。

 だから、

「5年後には、支店の数を半分にする」

 などという、

「大それた」

 計画を真剣に考えている会社もあるくらいだ。

 本部との必要な問い合わせや書類の授受は、

「テレワークによって行う」

 ということが、当たり前のようになるだろう。

 すでに、もう実施している会社も多いだろう。

 というのも、数年前に発生した、

「世界的なパンデミック」

 というものが、その傾向に拍車をかけたのだ。

 まったく未知のウイルスが、世界中ではやることで、

「水際対策を徹底し、人流を抑える」

 ということが当たり前の対策だったのに、

「平和ボケ」

 の政府の甘い考えが、流行を促進し、

「マズい」

 と思った時には、流行を止めることができなかった。

「世界的に流行している」

 と言い始めた時期であったにも関わらず、政府は、4か月経って、やっと、

「学校閉鎖」

 を行い、その数週間後に、

「緊急事態宣言」

 を発したのだ。

 しかも、

「鎖国状態」

 にしたのは、宣言が出るちょっと前で、本来なら、

「初期段階の手立てとしては、鎖国状態にするという水際対策が必須だ」

 と言われているのに、いまさら宣言を出したって、どんどんウイルスがその端から流入しているのだから、

「本末転倒だ」

 といっても、無理もないことであろう。

 そんな状態の街において、さすがに国民も恐怖を感じたのか、

「強制力のない宣言」

 に対して、我慢ができたのは、いいことだったのだろう。

 しかし、政府の対策があまりにも愚策であったり、時期を逸していたりしたので、流行に、対策が追いつくわけなどなかった。

「政府の対策は、後手後手」

 ということで、国民からの非難はひどいものだった。

 しかも、流行中に起こった、

「医療崩壊」

 では、実にひどいものだった。

「受け入れ病院が見つからず、救急車の中で、ばたばたと人が死んでいく」

 という、ひどいものだったのだ。

 現場の人たちは必死にやっているのに、どうすることもできない。

「そもそもの政府の対策の遅れであったり、初動における、水際対策の大失敗が、ずっと尾を引くことになった」

 という。

 しかも、2年目で訪れたオリンピックであったが、国民の8割が反対しているというのに、当時のソーリは、強硬した。

「これを民主主義だといってもいいのか?」

 ということで、オリンピックを強行したことで、次の選挙では、出馬することさえ許されない立場に追い込まれたのだが、明らかに、

「自業自得」

 というものである。

 普通なら、

「気の毒だな」

 と思う人も少々はいるのだろうが、さすがに、

「医療崩壊」

 で、死んでいった人たちを見ていて、

「次は、自分に起こっても不思議のないことだ」

 というリアルな恐怖がそばにあれば、

「もう、笑いごとではない」

 ということになるであろう。

 この時発出された、

「緊急事態宣言」

 であるが、人流を抑えるために活躍したのが、テレワークというものであった。

「学校は閉鎖になっていて、サラリーマンも必要最小限での出社以外では、テレワークなので、電車も少ない」

 ということであった。

 朝のラッシュ時間など、

「これじゃあ、日曜日の朝の方が多いくらいだ」

 といっていたくらいだった。

 金曜の夜など、以前であれば、

「ハナキン」

 と言われ、繁華街などでは、飲み歩いている人が多かったのに、今は換算としている。

 それはそうだろう。店が開いていないのだから、当たり前のことであった。

 まるで、

「ゴーストタウン」

 の様相を呈している街中で、人が歩いているのを見つけるのも大変なくらいであった。

 ただ、一時期、街を走る車のほとんどはタクシーだった。

 だが、客が乗っているわけではなく、ちょっとでも乗りそうなそぶりをした人が歩いていると、手も上げていないのに、寄っていくというような、

「ハイエナ状態」

 というものを見ることができて、

「街が死んでいる」

 といってもいい光景が悲惨さに輪をかけていたのだった。

 そう、そんな状態から、まだ、数年しか経っていない。

 最近になって、国指定の伝染病ということで、最高ランクの緊急性のあるものだったが、2年くらい前に、そのランクが下げられたおかげで、まだ流行っているにも関わらず、報道すらされなくなったことで、

「もうパンデミックは収束した」

 とばかりに、勘違い野郎が増えてきたということだ。

 要するに、

「国が金を出したくない」

 という理由だけで、ランクを下げたのだ。

 つまりは、

「政府は国民のことを、これっぽちも考えておらず、自分たちが甘い汁を吸える時代であれば、それでいい」

 と思っているに違いない。

 そんな時代において、

「今から思えば、一番致死率が高く、医療崩壊の甚だしかった時代において、何と政府は、オリンピックを強行した」

 というその時のことである。

「伝染病に打ち勝った」

 ということでの、スルーがんによる開催を強行したのだ。

 国民が開いた口も塞がらない。

「医療崩壊を起こしておいて、何を言っていやがる」

 ということであった。

 なるほど、オリンピックも終了することができれば、

「成功した」

 と勝手にいうことはできるだろう。

「いうのは自由であるが、実態が伴っていない」

 そもそも、

「いうのは自由であるというが、まるで民主主義のようなことを言っているが、国民の8割が反対しているのに、それを強行したのは、どこのどいつだ」

 ということではないか。

 過半数どころか、8割も反対しているというのに、強行するというのだから、それは、すでに民主主義の根幹から外れているのであった。

 ソーリはそこまでして、

「オリンピック開催時の首相」

 と言われたいのか。

 そもそも、オリンピックというのは、都市が主役で、国は、ただの後方支援の立場でしかない。

 つまりは、

「東京オリンピック」

 なのだから、主役は、

「東京」

 である。

 他の国の人の中には、

「東京って、どこの国だっけ?」

 ということであり、地図上のどこにあるのか知らないという人が、結構いるといっても、別に不思議でもなんでもないではないか。

 オリンピックが終わると、

「強行した」

 ということで、支持率はぐんぐん下がり、次の総裁選にも出るつもりだったようだが、党の重鎮と言われる、

「長老たち」

 から、

「お前だと選挙では戦えない」

 ということで、無理矢理立候補を断念させた。

 もっとも、

「この人では、選挙に勝てない。比例代表ギリギリの政治家となると、たまったものではない」

 ということで、政治家のほとんどが敵では、

「結果はやる前から分かっている」

 ということになるであろう。

 そんな、

「世界的なパンデミック」

 というものの最中でも、いつまで経っても、

「政府や政治家連中の、対応の甘さや、ドタバタ劇に、国民もほとほと閉口していたことだろう」

 といえる。

 そんなパンデミックも、

「政治家が何ら効果的な対策を打つことがなくても、いつまでも流行しているというわけではない」

 ということで、下火になってくると、今度は息を吹き返したかのように、

「ランクを下げる」

 ということに舵を切ったのだ。

「まだまだ収まっているわけでもないくせに」

 という人も多かっただろう、

 政府としては、

「ワクチンも医療費も、患者もち」

 という、いわゆる、

「ただの伝染病あつかい」

 ということで、死人があれだけ出ていたにも関わらず、

「風邪と同様の扱い」

 という、

「被害者の気持ちをまったく分かっていない」

 といってもいいようなそんな国民を煽るような言い方をしているというのは、何とも言えないひどいものだ。

 といってもいいだろう。

 そんな状態を考えていると、

 特に、

「史上最悪のソーリ」

 と言われ、

「日本国民を明らかに見殺しにしている」

 という時代に、なってきたのは、いくら、

「選んだ国民が悪いのだろうが、ここまでくればm国民に責任を負わせられるわけもない」

 ということであったのだ。

 そんな時代になってくると、会社もテレワークを、そのまま行っていて、

「週一くらいで出社する」

 というのが普通になり、あとはテレワーク」

 という会社が増えてくることだろう。

 そもそも、

「緊急事態宣言」

 を発出した時、政府から、

「テレワークの推奨を」

 ということであったが、実に虫のいい政府の要請であったにも関わらず、スムーズにテレワークに移行できたというのは、

「それだけ、時代がテレワークに向かっていた」

 ということであろうか。

 実際に、パンデミックの数年前くらいから、

「テレワークグッズ」

 というものは売り出されていて、企業が、

「数年後には支店の半分は閉鎖する」

 という計画は、すでに、パンデミック前から、あったことなのであろう。

 そうでなければ、

「政府の勝手な言い分を、そう簡単にできるわけないではないか」

 ということで、少なからずのパニックに陥りそうなのだが、比較的、そんなひどいことはなかったのだ。

 そういう意味でいくと、都心部における、

「ビックバン」

 というのは、

「どこまでも、時代に逆行している」

 ということが分かるのであった。

「いまさら家賃が高いところに戻るなんて」

 と、大企業であればあるほど、考えることだろう、

そんな

「ビックバン」

 が、成功するどうか、

「神のみぞ知る」

 ということになるのだろうが、真面目な話、

「成功する可能性は、限りなくゼロに近い」

 といってもいいのではないだろうか。

 それが、

「時代を見る目」

 というもので、本当に、ビルを立て直しただけで、都心部に、支店が戻ってくるかどうかということはそれこそ、小学生にでも分かることなのかも知れない。

「都心部の家賃の高さが、かなり下がらなければ、少なくとも、こちらに戻ってくる企業は、ほとんどない」

 といっても過言ではないだろう。

 あからさまな、時代錯誤もここまでくれば、前述の、

「私鉄との力関係」

 においても、ここは、大都会に分類できるところなのかも知れないが、実際に運営している市長をはじめ、首脳陣は、

「本当に頭が悪い」

 ということだろう。

 やはり、しょせんはタレント議員。元々アナウンサーだったというのだから、

「市長になってから、バカになった」

 ということなのかも知れない。

「他に人がいなかった」

 ということで続けているのだろうが、さすがに、

「市民もいい加減に気づけよ」

 と言いたくなってくるくらいである。

 こんな状態で、

「地域ナンバーワンの大都会」

 というのが、恥ずかしくなるくらいに、聞いてあきれる土地だったのだ。


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