君の儚き世界は絶望と希望に染められる🫧 ──私と君が出会ったのはきっと偶然なんかじゃない。だけど、君は私に隠している秘密があった──
・:・あんみつ・:・
プロローグ 彼と私の儚き物語
私の世界は今まで、色で表すなら灰色の世界だった。何もない訳じゃないけど、楽しいと思うことはあっても、これからの人生に意味を見出せない。
人気のマンガを読んだら楽しいけど、それだけ。別に日常生活がつらいとかそういうことはないのに、自分は何で今生きているのだろう、とかそういうことをふと考えてしまう。
——でもそれは、彼に出会うまでの時間のこと。
彼は彼自身の中にちゃんと芯があって、それで……、何て言えばいいんだろう。
自分のしたいこととか生きる意義とかが多分だけど分かっている人、かな。キラキラと光っている人っていう言葉は彼のためにある、そう思わせられるような人。
そんな彼は何故か何もない、生きるしかばねのような私にもキラキラオーラをまといながら優しく、時には悪戯心をにじませながらも接してくれた。彼が居ると何故か、本当に少しだけ私の灰色の世界が彼の色に染まっていく気がする。
だけど、私は自分が彼に惹かれ始めていることに気付いてしまった。だから、ちゃんと決めたんだ。
彼に友情以上の感情を抱いてしまったら、つまり彼に迷惑になってしまう感情を抱いたら。ちゃんと彼とは距離を置こうって。
——なのに私は自分の少しだけ色づいた世界がまた灰色になるのが怖くて、彼と離れることが出来ない。友情以上の感情を抱く前にあらかじめ離れようと、そう思っていたのに。
彼に、ある真実を明かされてしまったんです。
神様!! こういう時は一体、どうすれば良いんですか……っ?
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