第5話

それで、じゃあその商品の奴隷とやらは、どういう風に仕入れて来るのか。


 まず一つは戦争である。


 人間と魔族は戦争状態に陥っており、そして捕虜として捕らえられることが多い。


 例えば、ハーフドワーフのエレナは捕らえられ、それこそ口で言うこともはばかれるような不埒なことをされているのを見かねて、俺が介入し、貴族ロリコン野郎にお金を支払って手に入れた。



 もう一つは買い取り。


 基本的に奴隷というのは、犬や猫の家畜と同等の扱いが行われる。


 この表現を使うのは不愉快に感じる人もいるかもしれないが、実際にそうなのだから仕方ない。


 そして、犬や猫が幸せに暮らせるかどうかは、主人によって決定される。


 主人が悪ければ、衆人群衆の前で鞭を振るったりするなどの加虐行為を行ったりする。


 例えば、獣人のメーニャはそのパターンで、いい加減にしろと怒鳴りつけ、商人変態サディストにお金を支払って手に入れた。


 最後に滅多にないレアケースだが、自主的に奴隷になるパターンだ。


 僕たちがワイワイやっていると、迷い込んできたアンデットのエレナが「楽しそうだから」と、奴隷になったのである。


 これに関しては、最初は断っていたが、何やら呪い殺すだの物騒なことを言われたので、奴隷にした。


 人間社会に興味がある魔物はこういうのもいるので、深く考えないようにした。


 まぁ……これについては深く考えるのをやめた。

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