[堕ちた天使の子]

おとーさんは、いつも何かに怯えていました。


おかーさんはその度に大丈夫だよと言いました。


いつもいつもおとーさんは、外に出てはならないと言いました。


いつもいつもおかーさんは、いつかこの子も外に出られますようにと願っていました。


あるときおとーさんとおかーさんは外に行きました。


おとーさんとおかーさんは外に行ってはならないと言って出て行きました。


それ以来おとーさんとおかーさんを見かけません。



ああ、おとーさんとおかーさん帰ってこないかな。




































  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る