おけやさんがいっぱい

クライングフリーマン

オケやサンが一杯―階段を踏み外した人達

「オケやサン」とは、母がよく言っていた、所謂「隠語」。

昔は、「物売り」と呼ばれる行商や、リサイクル業者が各地を回って商売をしていた。

今でも残る商売もあるかも知れないが、大抵が姿を消した。

物売りで代表的なのは、「竿竹屋」だろうが、リサイクル業者(当時は何と呼んでいたかな?)で代表的なのは鋳掛け屋(鍋等の修理)、傘屋(傘の修理)、そして、諺にも登場するのが桶屋。主に洗面器、たらい、風呂桶の修理をする。

その桶屋さんのかけ声が「輪替え(わがえ)―、輪替え」。

『風が吹けば桶屋が儲かる』と言う諺の桶屋。

この場合は、台風が来たら砂埃が立ち、目の不自由な人が増え、目の不自由なひとが三味線弾きを開業し、三味線弾きの為に猫の皮の需要が増え、猫の皮の為に猫が捕獲され、本来ネズミを退治する猫が減る為にネズミが繁殖し、ネズミが桶をかじる為に、桶の欠損が出来て、修理する桶屋が儲かる、という、おとぎ話的な需要のたとえ話。

今なら、色んな団体が黙ってないですね。

ところで、物売りリサイクル業者の話に戻すと、箍(たが)と呼ばれる、竹製の輪が、長年使っていると壊れたり緩んだりして、廃棄するか修理するかの判断を迫られる。

そこへ登場するのが、桶屋さん。桶や盥(たらい)の寸法は決まっていて、その寸法に見合う竹の輪の『交換部品』を持参していたのです。

さて、何故、このかけ声が隠語になったかと言うと、地方地域に寄って呼び方が違うと思いますが、「我が(わが)ええ(=いい)」と「輪替え」をかけて出来たのです。

私の実家は、長く商売(八百屋)をやっていました。母は、「頭の上から小便をかけられても我慢しなければ成り立たない職業」だと言っていました。

お客は、我が儘な客が多いです。時には、踏み倒しや言いがかりで困らせることもある。

「帳付け」と呼ばれる後払い方式、今で言うクレジットに近いかどうかは分かりませんが、台帳に記入した代金を、「夜逃げ」で踏み倒されたりすることもありました。

信用取引で、尚且つ性善説。体面方式だから誤魔化しや万引きもある。

今の、スーパーやコンビニではあり得ないですよね。

とにかく、我慢する時に使った隠語の一つです。「あの人は『桶屋』さんやから。」

さて、今の世の中、桶屋さんが多いですね。

メガソーラー、危険で各地で事故を起こしたりしている為、政府は漸く『交付金』の停止を決めたそうです。遅いなあ。桶屋さんは、交付金目当てで、無理矢理森林を壊していたのですね。地元の『電気確保』ではなく。

熱海の「土の盛り過ぎ」と発表された土石流が、実は近隣のメガソーラー(私は魔がソーラーと呼んでいます)が原因でした。

はげ山一杯作って、何故、再生可能エネルギーなんでしょう。しーおーつーがどうの、って余計にしーおーつー出してますよ。

一時、とうもろこしが燃料になるからって、ブラジルの森林を壊してトウモロコシ畑ばかり作って、問題になりました。そんな所にも桶屋さんがいたのですね。

公設秘書の給料をちょろまかしていた、与党の議員さん。昔、野党の議員さんがやらかして「初めてだから知りませんでして、すぐ返納しました。」なんて誤魔化していましたが、この事件も知ってる、「初めてではない」「弁護士」さん、どう言い訳するのかな?

ここにも、桶屋さんがいましたねえ。

かの国で流行っている、「タンソ菌」や「梅〇」のことは報道せず、五輪が終ったら「N〇3。0」で騒ぐ積もりの醜聞屋さん達や枡屑さんも桶屋さんですね。

先々代の、国のトップがNG出した事ばかり、敢えてやるトップさんも桶屋さんですねえ。

外国人ばかり増やしても、「少子化対策」にはならないでしょう。「日本民族」が減っているのに、「日本居住者」増やせばいいなんて、「大きな耳」に耳打ちした人達。

この人達も桶屋さんですねえ。

日本国中、桶屋さんですねえ。褒めてませんよ。(きっぱり)

―完―


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