狐の嫁憑き
歩
小学校低学年の頃の話
うん、
そうそう、子どもの
よく分かったね。
え?
あ、ああ、いいよ。
あれは
うちの
そのときは
さらに山のなかへ、なかへ。
「ここらへんにひなびた
なんて、父さんはつぶやいていた。
そういえば、
スマホなんかで
温泉町なんて
やっと車を
うーん……、って、
その年は
父さんと母さんは、ここがどこだかそのへんの人に訊きに行っていたんじゃないかなあ。
宿はなさそうだから
今なら
とにかく、ここがどこか分からないことには
なんて、そんなことを
僕?
うーん……。
たぶん、一人で川の
そのうち、さびれた
「あそびましょ」
いつのまにか、
うーん……。
かわいい子だったのは覚えているけど、そのわりに
そうか。
でも、そんなこと
当時の僕は……。いや、今でもなんだけど、
あいにく
なんでかな?
ま、まあ、とにかく。
夏休みとか、
僕でも
ひとしきり遊んだあと、
なぜって?
その子は
「あそばせてもらったんだから、お
なんていって、そうだよねって、僕も
ニコニコ
「ねえ、ここにずっといない? ずっといっしょにあそぼ」
「ダメだよ、学校もあるし」
「ふーん……」
「さびしそうな
「ほんと!」
「ああ、やくそく」
「じゃあ、ゆびきりげんまん」
「うそついたら、
「ゆびきった」
子どもの
親が
それだけ、かな。
僕の
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