第8話 3年前ではあるが
話せるじゃん!!すげー!!!
【さきさん、ここどこですか?】
このペンダントで位置情報駆使してこの時間軸を割り出せるか?話せること自体凄いことなんだけどさ。
※【さっき渡したでしょ。その中に入ってる通話機近づけてみて】※
るいさんは、興味があるみたいで、
【裕二、なにそれ?何入ってるの?】
【さきさんから、渡されて。慌てていたから何が入ってるとか聞いてないけど。なんだこれ?写真?誰このイケメン?さきさんの彼氏?】
【えっ!彼氏?さきにはいなかったと思うけど…あっ、これ、さきの弟!!カッコいいよね〜結構好みなんだけどさ。昔、研究所に来た時、おおっ!!なかなかのイケメンってなったの。それでね、ちょいとお近づきになろうとして、そうしたらさ、さきってば駄目〜って。誰も近づけさせなかったの。ここだけの話だけど、さきってちょーブラコンなの。でもさ、これだけカッコいい弟なら解らなくもないけどね】
お近づき…るいさんもその可愛さ自覚してるじゃん!!
【るいさんはそうやって、いろいろとちょっかいを。この時間軸だけの約束だから別にいいですけどー】
【ちょっかい?そんな言い方って。ん?もしかして、ヤキモチ?もう、裕二ってば、可愛いんだから〜もういい子いい子】
年上だからって、俺のこと完全におちょくってるな。
※【裕二もしかして、そこにいるのは、るい?同じ時間軸にいるの?全部聞こえてるんですけど。ついには裕二にまで手を出して】※
【いいじゃん、この時間軸だけ裕二を独占しても。あのさ、美咲ちゃんに言わないでよ!!】
るいさん、話脱線してるって。
【さきさん、ありましたよ。でも通話機なくても話せますけど。近づけて何が解るんですか?おっ、すげ!!】
【へー、もう完成してるんだ!!やるじゃん、さきのくせに】
その通話機らしいものを近づけるとホロスコープが。そこには向こうの時間軸のさきさんと研究所の様子が大きく映し出させる。
るいさんが異変に気がついて、
【さき、なんで水着なの?】
あー、それね。あの水着凄いよね。その説明は詳しく知ってる俺が、
【なんでも美咲のお兄さんに会ったらとか言って期待してるみたい。美咲、お兄さん大好きだから想像からしてかなりのイケメンなんだろうって。誘惑する目的だったって。さきさんって恋する乙女なんですね】
【さきが!!ふふっ!!なーんだ、自分だって。人のこと言えないじゃん。だいたい、さきも昔から年下好きだよね〜】
※【るい!!うっさいわ!!!ここ節電のために、この部屋私しかいないからエアコン止めてるの!!どちらも好き勝手に余計なこと言わなくていい!!バッテリー無駄に使わないで。それでね、さっき裕二がそっち…】※
※ツーツー…ブツ!!※
切れた。
【るいさん、余計な事言うから。バッテリー🪫ゼロ。もう、大事なこと聞けなかったじゃん】
【裕二だって喋ってたじゃん。それ他に何か入ってない?予備バッテリーとか?】
とりあえず全部出してみよう。
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