第22話


夏の終わり、あかり、百合、そして百合花の家族3人は、海の見えるリゾート地へ初めての家族旅行に出かける。リゾートホテルのバルコニーからは、広がる青い海と砂浜が一望でき、空は夕暮れに染まり始めている。




あかり 「ここからの景色、すごく綺麗だね。百合花も喜んでくれるかな?」


百合 (百合花を抱っこしながら)「うん、海を見るのは初めてだから、どんな反応をするか楽しみだね。」


百合花はあかりの言葉を聞くかのように、目をキラキラさせながら海の方を見つめている。


あかり 「さっそく、ビーチに行ってみようか?夕方ならちょうど涼しくていい時間だし。」


百合 「そうだね。百合花にとって初めての砂浜、どうかな。」


家族3人はリゾートホテルを出て、すぐに目の前のビーチへ向かう。波の音が心地よく響く中、砂浜をゆっくりと歩き始める。


百合花 (砂を見て手を伸ばし、興味津々の表情を見せる)


あかり 「百合花、これが砂だよ。少し冷たくて、柔らかいんだ。」


あかりが砂をすくい上げて百合花の手に優しく置くと、百合花は指を丸めて砂の感触を確かめ、笑顔を見せる。


百合 (微笑みながら)「喜んでるみたいだね。百合花、すっかり楽しんでる。」


あかり 「うん、初めての海、いい思い出になるね。」


二人は百合花と一緒に砂の上に座り、百合花が海の波打ち際に興味を持って近づいていく様子を見守る。小さな波が足元に触れると、百合花は驚いた表情をしながらも、その感触に惹かれて波に手を伸ばす。


あかり 「ほら、波が来たよ。びっくりしてるけど、楽しそう。」


百合 「こんな小さなことで新しい発見をするなんて、百合花って本当に感性が豊かだよね。」


波に手を伸ばしたり、砂で遊んだりしながら、百合花は笑い声をあげて楽しんでいる。あかりと百合はそんな百合花の様子を見て、二人で微笑みを交わす。





海で遊び疲れた百合花は、あかりの腕の中ですやすやと眠っている。ホテルのバルコニーからは、美しい夕焼けが空を染めている。


あかり 「百合花、いっぱい遊んで疲れちゃったね。」


百合 「うん、でも楽しい一日だったね。私たちにとっても、百合花にとっても、初めての家族旅行、素敵な思い出になった。」


あかり 「ほんとにね。これからも、たくさんの思い出を作っていきたい。」


百合 (微笑んであかりに寄り添いながら)「私も。百合花と一緒に、これからもっといろんな場所に行けたら嬉しいね。」



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