第9話

百合は大学の図書館で勉強していた。ノートに集中していると、突然、後ろから誰かが話しかけてきた。


「百合さん、お疲れ様です。」あかりが明るい声で話しかけた。


「こんにちは、あかりさん。どうしたんですか?」百合は驚きながらも笑顔で振り返った。


「ちょっとお話ししたいことがあって。」あかりは少し緊張しながら言った。「こちらに移動してもいいですか?」


「もちろんです。ここでお話ししましょう。」百合はあかりを案内して、静かなテーブルに移動した。



「実は、最近ちょっと悩んでいることがあって。」あかりは席に着きながら言った。「どうやって進むべきか迷っているんです。」


「何があったんですか?」百合は心配そうに聞いた。


「自分の作品の方向性について迷っています。何をテーマにするべきか、どう表現するべきかがわからなくて。」あかりは困った顔で言った。


「それは大変ですね。私も以前、同じようなことで悩んでいました。」百合は思い出しながら答えた。「でも、最終的には自分の心の声に従うことが大切だと思います。」


「百合さんの言葉に勇気をもらえます。」あかりは感謝の気持ちを込めて言った。「自分の心の声を信じること、試してみます。」



話が進むうちに、二人は将来の目標について語り合った。


「百合さんは、カウンセラーとしてどんな未来を描いていますか?」あかりは興味津々で聞いた。


「私は、人々が自分自身を理解し、成長する手助けをしたいです。」百合は熱心に語った。「特に、心の問題に悩む人たちに対して、少しでも力になれたらと思っています。」


「素晴らしい目標ですね。」あかりは感心しながら言った。「私も、自分の作品を通じて、誰かの心に残るようなメッセージを届けたいです。」


「お互いの目標を応援し合える関係でいられるのは嬉しいですね。」百合は微笑みながら言った。



「そういえば、あかりさんに相談があります。」百合は少し緊張しながら言った。「実は、来週に特別なプレゼンテーションがあるんです。緊張していて、自分の話を聞いてもらえると心強いんですが…」


「あかりさん、もちろんです。お手伝いしますよ。」あかりは笑顔で答えた。「一緒に準備を手伝います。」


「本当にありがとう。おかげで安心しました。」百合は感謝の気持ちを込めて言った。「その代わり、私も何か力になれることがあれば言ってくださいね。」

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