河童

 幼い頃、川に落ちたことがある。

 その川は大人の背丈程深く子どもの僕は為す術無く流されてしまった。

 意識が遠のく中で誰かが僕の腕を掴んだ気がした。

 次に目が覚めると僕は陸に上げられ大人達に囲まれていた。

 状況が掴めずふと川を見ると頭に皿のような物を乗せた生き物が泳いで行く姿があった。

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