リベンジマッチ:後編
「―――くっ…!」
スレアちゃんとキュスコートちゃんが駆る【
【
スレアちゃんからの攻撃に気を取られていると、遠隔の【
…完全な詰み盤面の出来上がり…、ね。
でも、元ランキング1位として、譲れない物はあるの。少し大人気ないかもしれないけれど…。
「【
SSR級のアビリティ、【
「よっ、ほっ…ほい、っと」
さっきまでとは打って変わって、軽やかに攻撃を躱す。そして、スレアちゃんに反撃をしていく。
もちろん、避けられてはいるけれど、それでも形勢が逆転しつつあるのは事実だ。
スレアちゃんに蹴り折られた【
「スレアちゃん。悪いけどこのまま勝たせてもらうね!」
反撃の手を緩めることは無く、スレアちゃんに攻撃を入れていく。
【
つまり、【
「ぐっ―――」
スレアちゃんは痛覚リンクをオンにしてる。だから、痛みによって一瞬、思考にラグが生じる。
そのコンマ数秒で勝負が決まるんだ。
「はぁっ!!!」
…ごめん、スレアちゃん。また私の勝ち―――。
■
振り上げられた剣が僕の目の前にまで迫る。
「―――ぇっ」
リアの剣が甲高い金属音を立ててリアの手から弾き飛ぶ。
ナイフでもない、【
「うっそでしょ…?」
剣を殴り飛ばした勢いを利用して、そのままリアに回し蹴りを叩き込む。
「っ…!?自動回避が効いてない!」
「あぁ…【
「嘘…なんで?」
「さぁ、それは知らない」
(キュス、囮になれる?)
『分かった。時間稼ぎくらいはできると思う』
(うん、ありがと)
キュスが【
今現在リアが使っているアビリティは自動回避が付いているらしく、【
「それは無駄だよ!」
「うん、知ってる」
『―――スレア、時間切れみたい』
(分かった)
切り離された【
「相変わらず…自動回避が使い物に…ならないっ…!」
蹴りや殴りをリアに向けて放つ。いくつかは回避されているけれど、結構な確率で命中している。
(…キュス、パイルバンカーお願い)
『うん、分かった』
蹴りを放つと同時に、キュスが足に形成した小型のパイルバンカーが命中する。
「ぐっ―――!」
「―――【
パイルバンカーの勢いで後ろに吹き飛んだリアに、アビリティ、【
【
■
《【
これが【
…ただ…、この状態ではもうスレアちゃんには勝てない。
だから、蘇生された所で…なんだよね。
「…スレアちゃん、降参するよ」
メニュー画面から降参を選択する。
正直、勝てるわけが無い。自動回避が使い物にならないし、私の攻撃も殆ど回避されて、なんだったら反撃までされてるし。
アビリティを殆ど使わずに、真正面から【
これは流石に無理だ。
《降参を選択しました》
《勝者、
■
「…そう言えばさ、スレアちゃん」
「どうしたの?」
「なんかさ、私手加減されてた気がするんだけど…気のせい?」
「いや、そんなことは無いと思うよ」
「そうかなぁ…」
まぁ…手加減してたかどうかで言うと…若干してたかもしれないけど。
「でもなぁ、手加減してもなお【
「そうなの?」
「うん、何せGSMワールドの中でトップレベルに強いアビリティだもん」
そうなんだ。
『私達も、【
(そうだね)
「ねぇリア、【
「えっとね…確か…【
「【
「うん。まあ【
「そうなんだ」
…まぁ、いつか行ってみようかな。
――――――――
作者's つぶやき:【
【
こんな感じです。
あと、最強ではなく最強格なのは【
【
まぁそれはそうとして、スレアくんが【
これがインフレってやつですよ。多分。
――――――――
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