高難易度クエストRTA
「折角だしタイムアタックでもする?」
【
「…まあ、別に良いけど」
『…スレアが良いなら、私も。…パイルバンカーでいい?』
(うん。問題ないよ)
右手にパイルバンカーを形成して、眠っている【
「【
これでパイルバンカーの威力を上げて…。
(いくよ、キュス)
『うん』
「『神に裁きを。救いの手を差すものに断罪を。悉くを滅ぼせ、【
そう唱えると同時に、パイルバンカーを射出して【
キュスが杭の形を変えて、全体に無数の棘を生やす。
でも、【
さながら某神話の生物のようで、気持ち悪い…というか不気味というか…。
生物としてあまりにも有り得なくて冒涜的な、異形としか形容できない姿形をしている。
「うへぇ…これは…気持ち悪いぃ…」
「あはは…だね…」
「そうかな?」
『…しぶといね。面倒な奴』
(どうする?今の僕には防御力は皆無だけど)
『大丈夫。スレアの動きに合わせる』
(分かった)
【
続けてもう一発、パイルバンカーを【
杭は【
…でも、当たったならこっちのものだ。
ナイフを取り出して、地面を蹴る。
「【
アビリティでさらに加速して、突き刺さった杭にナイフを突き立てる。
そして、刀身を包み込むように杭を変形させて、ナイフの刃渡りを延長する。
「『【
触手がまるで豆腐のように貫通して、刀身が本体を突き刺す。
神が作った生物なら…というかそうじゃなくても、大抵の敵はこれで倒せる。
ただ、手に持ってるものにしか【
「…結局、出る幕ないんだよね~。スレアちゃんが強すぎてさ~、ほんと、困っちゃう」
なんて呆れながら言うリアをよそに、【
「…素材は…これかな」
【冒涜的な皮】…多分これだ。
「いやぁ…すごいね…」
「【
「あはは…多分装備のお陰だと…」
「いや、その装備…性能は【
(そうなの?)
『うん。…だってこれは、元々神殺しをするためだけに創ったものだから』
神殺し以外の機能を持ってないのか…。
『でも…』
(ん?)
『今はもう、スレアと一緒だから、だから、スレアと一緒に私も成長するの』
(…そうなんだ)
それって仕様なのかな…?
「でも…本当に、強いね」
「そうですか?」
「うん!だってスレアちゃん、その装備する前から強かったもん!」
「へぇ…やっぱり、上級者は装備に頼らないのかな」
「そういう訳じゃないと思いますけど…」
『うん。スレアは私に頼り切り。すごく嬉しい』
…あぁ、嬉しいのね。
■
「あっ、そうだスレアちゃん。折角だしその装備強化しに行こうよ!」
【
「強化?」
「うん」
『強化したら、もっとスレアの役に立てる?』
(…まあ、多分)
『じゃあやる』
(いいの?)
『うん。それでスレアの役に立つなら』
「…そうだね、じゃあやろっか」
「それなら、良いところを知ってるよ。ついて来て」
そう言ったサザレさんに言われるがままついて行く。
「ここは?」
「ここは僕の行きつけの鍛冶屋。ここをやってる人はプレイヤーだよ」
そう言いながら、中へ入っていくサザレさんの後を追う。
「いらっしゃい。って、あぁサザレ。どうしたんだい?今の防具はもう強化しきってるって言っただろ?」
「あぁ、いや、そうじゃなくて。今日はこの子の装備を強化して欲しいんだ」
「…へぇ、固定装備の防具かぁ…初めて見るね。いいよ、分かった。それじゃこっちに来てくれるかい?」
「え、あ、はい」
「あぁ、そういば名乗って無かったね。私はシホ。よろしく」
「あ、えっとスレアって言います」
「スレアちゃんね。それじゃ、二人は適当に座って待ってて」
「あ、はい」
僕はシホさんと一緒に、奥の方の部屋へと入っていく。
「鍛冶屋は初めてかい?」
「あ、はい」
「気を付けたほうが良いぞ、たまにぼったくってくる奴がいるからな」
「そうなんですね…」
「っと、それじゃあスレアちゃん。ちょっとだけ装備を見させてもらえるかい?」
「あ、はい」
■
「…ふむ…この素材は…数が足らないな…」
「えっと、なんていう素材ですか?」
「あぁ、【
「えっと…これですかね?」
そう言いながら、インベントリの【
「あぁ、これだ…よし、これならちょうどだな。最大強化で良いよな?」
「あ、はい」
「今日は初回サービスってことでお代は無しだ」
「あ、ありがとうございます…」
「よし、それじゃあそこに立っててくれ」
シホさんの言う通り、僕はその場に立って待つ。シホさんが僕から数歩ほど離れたところに素材を置いて、手を前に突き出す。
「【
――――――――
作者's つぶやき:【
ですが、これはテーブルトークロールプレイングゲームではないのでSAN値チェックなんて必要ありません。
っと、TRPGネタが過ぎましたかね?面白いですよね、クトゥルフ神話。まあ、某這い寄る混沌さんのアニメを見たってだけなんですけど。いつか原作も読みたいなぁって思ってます。
ちなみに一番好きなのは嘆きの聖母たちです。今度それでSSを書こうかどうか悩んでます。気になった方は調べてみてください。普通に3人セットの美人さんが出てきます。…あぁ、調べるのは自己責任ですよ。発狂しないでくださいね。
――――――――
よろしければ、応援のハートマークと応援コメントをポチッと、よろしくお願いします!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます